作る生活2016年07月25日 23時02分31秒


土日で製作した紙

工場は休み、時間や電話などを気にせず漉く

気持ちのままに動かす手、疲れはあっても心地よい


一転、月曜日は夏バテのネリに付き合いながらひっきりなしの電話と来客、事務仕事

10分おきの中断での製作、気持ちを切らさず漉くことこそ職人の心意気

アドリブ製作、よくここまでできたものだ
作る気持ちはそのまま生活と同時進行、それが

                  かみと生きる

          そしてそのままものつくり塾、まだまだ作ることの学びに終わり無し


夏模様2016年07月24日 00時00分00秒


芦原からスイカ、50年近くずっと続く夏の風景
これを見ると夏休みだったなあ 

今では子供も東京と神戸、これを食べる人は限られている

現実はこの通り、今日も仕事

波楮に模様を入れてみる

意外に違和感がない
最初は勇気が必要なのにやってみると手が止まらない…それが答え

                  かみが唄う 

                                  私の心は夏模様


油団 歴史を敷く2016年07月22日 00時00分00秒


晴れ方が今ひとつの朝だったが空気が乾いてきた。

梅雨明けしそうなのでいよいよ油団を出すことにした

敷く前に床板をめくって畳干し

だんだん日差しが強くなってきた。もう梅雨明けだな

畳の下に敷いた紙は庭に広げて干す

おかしな木くず、キクイムシの様だ
どうやら床が虫食いで傷んでいるようだ 古い家だから毎年どこかを直している

油団の裏側を見る。この家とほぼ同じ100年の歴史 使われている紙はそれ以上前のもの
私には全く読めない文字でありながら配置を考えたのかと思うほど美しい柄となっている

午後からやや曇り日差しが弱くなって敷くことにした
毎年見ているが100年の時が作ったこの艶と何とも言えない色は美しい 

こんな風に日中にかなりの時間を使ってしまうと当然納期の迫った仕事が残る。

古い家の事情があっても仕事は待ってはくれないからなあ
夕方から一気に漉き上げたHIRYU-silver 他の仕事もこなしながら一気に4枚仕上げるのはなかなかきつい

決算業務や特注仕事しながら夏のしつらえの一週間、さすがに疲れは否めない

夕食後、市兵衛さんから電話、月下美人が咲くそうだ
すっかり日が落ちて夕暮れから群青の夜空、まだ夜は涼しい和紙の里

初めて見た月下美人の花 

一年のうち咲いているのはたった一晩でそれも数時間だけという
はかなさと同居する美しさに言葉も出ない

家に戻る前に記憶の家でちょっと一息
明日も仕事、つかの間のjazz night


色とりどりの千羽鶴2016年07月20日 00時00分00秒


いろんな色や柄の紙がそろう長田製紙所の紙 

でも基本は襖紙なので厚みがあるから普通に折り紙をするには厚すぎる

修学旅行で長崎に持ってゆく千羽鶴に使いたいとのこと
「折りにくいよ。それでもよかったら」

私は今でもあの震災以来何度か鶴を折っている。厚い紙できちんと折るのは大変だけど、それだけに紙に集中して心の落ち着きをいただいている

ひたすらに無心に折ることは 祈る という言葉に通ずる気がする

ひたすらにということ 紙に向かうときも同じ
手を動かしているうちにいつしか欲得を超え没頭している、それは祈りと同じ澄んだ心で

命の樹 22016年07月19日 00時00分00秒


一夜明け強制乾燥で何とか仕上げ作業
これは裏側継ぎ貼りの確認

飛龍同志の重なりが剥がれることもなく思った通りの出来

W2650×H2000全体を見るのも一苦労

気になるのは飛龍のシルエット、楮のグラデーションの出方や継ぎ跡など細かいところ

そしてとなり合わせの紙とも連動しているのでつながりが自然にできているか


上下の袋もきちんと仕上がりほぼ思った通りの出来でほっと一息
この横にも並ぶと幅3mを軽く超える大作。どんな風に設置されるか楽しみ