コラボ2006年10月02日 22時58分18秒

四角い大きな輪?に波を思わせる楮のラインに厚みの変化によって縞模様をつけた紙を丁寧に貼っています。中に仕込んだ照明によって存在感を増し、無機質なホテルの空間にアクセントをつけています。大きな紙なので当然一枚で出来るはずもなくコーナーで継ぎ貼りするため、楮のラインの位置をうまく合わせなくてはなりません。また自然な流れを途切れさせないように楮の曲げ具合、縞模様の入れ方に注意しました。 

これはいわゆるデザイナーとのコラボレーションです。この言葉も最近は聞き飽きましたが実は10年以上前に「和紙と炭とのコラボレーション」と自分でコピーを考え、パンフレットを作りました。その当時は誰もこの意味がわからなかったみたいで、それがちょっと自慢だったりして・・・

写真のオブジェは地元のホテルのロビーに置いてあります。一応自分でも作品らしきものを手がけているのでどこまでが自分のものなのかと、ちょっと中途半端な気持ちだったのかもしれません。デザイナーの指示通りにとやっていたつもりでしたが、柄を合わせるのに慎重にやれば一回で出来る仕事を2回もやり直しすることに・・・しっかりしろよ。

コメント

_ おさか ― 2006年10月04日 09時11分34秒

おお、なんか遠目だと大理石のように見えなくもない。
照明で変化が出るっていうのがオシャレですな。
デザイナーとのコラボ。こういうののデザイナーって、位置づけとしてはなんなのでしょうか。服のデザイナーだと、結構有名になっても自分でざくざく仮縫いとかやってるのをTVで見たりしますが・・・。
コラボって、結局どんな仕事もみんなコラボじゃん?とか思いません?これだけこの言葉が巷にあふれるとねえ(笑)

_ DryGin A ― 2006年10月17日 02時56分05秒

 ネット上で、時々おさかさんに相手していただいてます DryGinA です。彼女のブログで和紙の作品を拝見し、ぜひ<生>が観たいと思っていました。そんな折り、東急本店でのクラフト展開催をお知らせいただき、拝見することができました。大きさにまずは圧倒されました。細部を見ると光と協調して生き物のようでした。
 あの、アンモナイトのようなやつも観てみたい…また関東地区で展示公開があったらご案内下さい。

_ おさか ― 2006年10月17日 09時19分32秒

DryGinAさんが、文章塾の「よくぞ日本に生まれけり」というお題で、クラフト展のこと書いてくださいました。ありがとうございます。とりあえず兄に代わりお礼申し上げます。
こちらです↓必読のこと!
http://bunshoujuku.asablo.jp/blog/2006/10/16/562373

_ おんさん ― 2006年10月24日 21時05分27秒

お忙しい中、よくぞおいでくださいました。8年間の東京暮らしの経験でも見ず知らずの人間の展覧会に渋谷まで出ることはほとんどありませんでした。今頃反省、DryGinA様、本当にありがとうございました。機会あれば是非私の工場にもおいで下さい。ちょっと遠いと思いますが・・・

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