白い千羽鶴~今こそ2011年08月10日 20時33分45秒


この紙、楮雲肌紙で鶴を折るのは難しい。

折り紙にしては厚く、固い紙。

つんとした先端になるように折るには熟練が必要。

でも心を込めて折ること、それは祈ること
こんなメールをいただきました。

抜粋

帰り際に長田様より頂いた白い千羽鶴の為の和紙。帰宅後早速折って見ました。折る前は普通の折り紙と同じ感覚でおりましたが、形を仕上げる段階になりましたら本当に上手く折れずに悪戦苦闘しました。ところが、仕上がった折り鶴を見て一枚の紙がこんなに凜とした品格のあるものになることに感銘をうけました。長田様の思い入れがしっかりと伝わってくるようでした。

主人に長田様の白い折り鶴の意図を話しましたところ、主人も賛同致しまして、それではお盆の頃に檀家の皆さんにも折って頂こう。

東日本大震災に罹災されました皆様に謹んでお見舞い申し上げます。

この度、越前(福井県)長田製紙所・長田和也様より、白い鶴作成のために「手漉き雲肌紙」という和紙が届きました。

この紙は、震災に遭い命を失って今なお見つけられることも無く、瓦礫の下で過ごしている方々の冥福をいのって鶴を折るため、(こうぞ)三椏(みつまた)雁皮(がんぴ)(あさ)の和紙の原材料全てをブレンドし、すべての技術を投入して今年4月に漉きあげた()()りの和紙です。

この紙を使って鶴を折り、共においのり下さればと思い、長田様にお願いしてお分け頂きましたので檀信徒の皆様にお贈りいたします。よろしかったら是非お折り下さい。

折り紙にはやや厚く硬いので、きれいに折るにはなかなか難しいのですが、どのような形の鶴でも心のこもった祈りはきっと届くでしょう。

折った鶴は、寺にお届け頂く必要はありません。ご自宅のどこかにおいてください。         

平成23年 盆の季節 永 昌 院 


折る・祈る、偶然なのでしょうか、この言葉の形の近さ。

祈りの形、折鶴は日本の心だと思います。








コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://osakazu.asablo.jp/blog/2011/08/10/6039498/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。