夏月2012年08月01日 20時35分28秒


仕事の合間に両親を大安禅寺まで
雲一つない夏の空、ちょっとしたドライブ

帰ってくるとスイカが
板の間によく似合う

お盆の声を聞き始める8月初め、納期の厳しい仕事が入る。

「お盆明けでいいよ」、それは私に休むなってこと?

いつもより長いお盆だけど前半は休めそうにないね

仕事の後、床屋に。帰り道に見た満月
夕日を背に見る、大きくまん丸の月

                    夏月

                        猛暑の一日を涼しくしてくれるように


私の仕事2012年08月02日 21時38分19秒

飛龍をはじめ、特注の紙の注文が襖の売り上げを超えることが増えた

5人の技術を合わせて出来上がる襖と違い、1枚漉きは孤独な作業

私の本来の仕事のひとつ、仕上げ作業
新作の色たち、黒、紺、藍。それぞれは違う原料と漉き方

雲肌の良く出た紙、光の加減で黒に見えないが深みのある黒

これらがもっと使われる場所が欲しいね

そして舞鳳№3 眺望、ベストセラーの仕上げ作業

漂白されない部分を掻き取る

糊を薄く使って傷を修復
きれいな肌はそのまま

裁断した後の紙を巻いて

同じ模様の紙で包装

上下に饅頭と呼ぶ紙を貼って完成

20年前まではこれを毎日やっていた。
来る日も来る日も…

夏は暑く、冬は寒い仕上げ場所、一番季節を感じるところ

猛暑のなかでも窓からくる風は結構涼しいことに気付く

                 かみの日々

                               これが本来の紙の仕事
              
                

襖紙の行方2012年08月03日 20時58分27秒

今日は貼り場に、前日に漉いた襖の紙を早朝6時に圧搾作業
久しぶりの貼り場、体で憶えたものは簡単には忘れない。気が付くと自然に体が動く。

こんな早朝にやらなくても…でも理由がある

貼るのは午前8時からなのでぎりぎりでもいいと思っても、圧搾の直後は紙の水分が偏っているので貼りにくくなる。ちょっとしたことで敗れる可能性が増える以上、ちょっとでも押し上げる時間は早い方がいい。だから6時。

そして朝貼った紙が午後には乾いてないといけないから朝一番の乾燥場の温度も上げておかないといけないので昔は早朝5時だった。

今はたった60~70枚、一日300枚を貼っていたころとは違うから仕方がない

勢いのある仕事の時代

                  かみの試練

                     振り返ってはいられない。今を生きないと…

静かな傷跡2012年08月05日 08時31分05秒

夏祭りへの道、豪雨以後はじめて歩いてみるとあちこちに豪雨の傷跡が

こんな高さまで濁流が…白っぽく変色した板塀が物語る

壊れたシャッター、そこに入った水でトタン壁がはがれてしまっている。

よく犠牲者が出なかったものだ

川の向こう岸のコンクリートの壁に川の水位が現れている。

完全に床上浸水だったろう

被害を受けた小さな食堂、暖簾が出てるから今は復旧しているようだね
そろそろ歓声が聞こえてきた

夕日の当たる会場に到着すると今年も多くの人が
いろんなことがあっても、にぎやかな夏祭り

静かな路地はそのまま

                  かみの里

                                     前を向く

和紙の里夏祭り2012年08月05日 18時15分19秒

毎年恒例、大人と子供の金管バンドに始まって

日も暮れるころから地元中学校のブラスバンド部の演奏や

子どもたちお待ちかねの夜店も開店

PTA主体の店、数年前までここにいたんだな

小中学生による八ツ杉太鼓

本格的な演奏
太鼓やブラスバンドのメンバーには小学生時代、バレー部でがんばってた子どもたちの顔も

いまだに「コーチ」はちょっと気恥ずかしいが、明るい顔で気軽に声をかけてくれるのはうれしいものだ

和紙の里通りのせせらぎには長寿会(元気なお年寄りの会)による和紙人形などが飾られる
これらはここに飾られる前に地元大滝町の祭りでお披露目のはずだったもの

直前のの洪水で祭りは中止、今日が初めての出番

ステージでは子どもたちからお年寄りまでが唄や演奏、踊りなど、

地元の人たちの夜店には大人も子供も笑顔、

手作りの田舎ならではの祭り

                 かみの里の夏

              生ビールと焼き鳥でほろ酔いの帰り道、山からの風が涼しい