HIRYU-KARAKUSA-SILVERの行先2012年10月01日 18時20分41秒

HIRYU-KARAKUSA-SILVERの大判3000×1500 初めての製作

しっかり仕上がっていたのでどのように使われているのか見たかったのだが

本日、その現場の画像を頂いた
こんなふうに2枚並べるとは思っても見なかった。

唐草模様の大きさや密度、バランスをうまく2枚分続けられるか心配していたが

漉き始めると手が自然に動いていた

                 かみの後押し

                                       感謝                        

ひび~水の跡2012年10月02日 09時01分35秒

豪雨の被害状況資料より

倉庫に残る泥

水没で動かないポンプ、泥が入り今も使えない井戸

手前の材木の上まで水が来ていた。ここで50センチ以上ある。
厚みが3センチはある泥のひび割れ

工場の乾燥室の床は地下にある
相当な泥の量
まるでSF映画を見るようだ
H,R,GIGERのエイリアンの一場面を思い出す

事務所の床
かなり奥まで

秋晴れの空と対照的

立ち直りは少しでも早く、でも風化させてはいけない

                  かみの警告
                                     水の教え


水揉紙2012年10月03日 14時19分44秒

水揉紙という染め紙。これは絞り入り

しわに染料を染み込ませるろうけつ染めのような技法の紙

濡れた状態でもしっかりしていないといけないので紙の質に左右される染め紙
若干弱いので神経を使う


はけで伸ばして乾燥

これが半乾き状態、乾くと黒っぽく見えるしわの部分が大人しくなってくる
資料用に製作

先々代の作った見本帳に掲載され、昭和の初めにはすでに存在している紙

当時の紙はパルプを使用していないためか、かなり細かいしわにきれいに染まっている。

現在の紙でも10枚までならそんなに難しくは無いが何十枚と同じ状態で染めるのが非常に難しい。今でこそなんとかこなしているがそれでも難しい。

その場で出来上がりがわからないのでこれを覚えるまで100枚以上の授業料(失敗作)

良くも悪くもできた紙、そこにすべての答え

                  かみに聞け

                                    今も修行中


二つの道2012年10月08日 20時39分52秒

大阪で対照的な二つの場所を見てきた

ここは万博公園で開催されているロハスフェスタ、入場券は切り株にハンコ

青い空の下多くの人たちでにぎわっている

私たち世代には懐かしいもの

手作りの看板、テントでの対面販売

作り手との距離はここにはない

顔の見えるものは安心

しっかりしたものは古いからこそ価値が生まれてくる

街中のレストランが芝生の上に店を出す。
厨房の奥から明るい空の下に出てきたシェフ

おいしい料理、そしてここで使われる皿は使い捨てではない。自分の食器を持ってきて芝生に敷物などを敷いて食べる。箸やスプーンも有料(10円)で買うことができるがほとんどが自分で持ってきている。このシステムを知らずにやってきた私たちのように箸やスプーン(木製)を買い、お店の食器を借り、使い終わるとここに返却して50円のキャッシュバック
でもここに食器を返す人はまばら、このフェスティバルが完全に定着していると感じた。

どこの店も整然とした行列、そして売り手買い手共に笑顔。



買い物に飽きた子どもたちは公園で、テント持参の常連は昼寝の時間

子どもも大人も最低限のルールのもとに心から楽しんでいるようだ。



次の日はこれも日本の都会に定着しているIKEA、テレビでその評判を聞いてはいたが今回初めて足を運ぶ
大阪駅よりシャトルバスで店に 

大規模で清潔な店内、洗練されたデザインと品質が信じられない価格
商品は売れることで大量生産に、そしてさらに安い価格がと説明されている。

どれも驚きの価格、多くの人でにぎわうはずだ

レジも徹底的に合理化、すべてがシステムとして完璧
でも…笑顔がない

3連休最後の日、子供連れでにぎわう店内、商品を自由に触れるとあってソファーにとび乗り、食器でままごと、やりたい放題の楽しそうな子供もいつしか飽きて広い店内には泣き叫ぶ子どもがあちこちに

マナーを教える親の姿を一度も見なかったことが不思議、「いけません」「おとなしくしなさい」など小さい子供を連れた大人なら大概の日本のお店で聞くはずのしつけの言葉はここにはない。

そもそも売れるための商品開発がすべてで人による販売技術の必要のない店だからマニュアルどおりの商品説明とクレーム処理がすべての店員たち、多忙の上に気持ちを伝える必要がないから笑顔の必要がない。

ハイレベルなデザイン、品質に驚きの価格は大変魅力的
ここに来ている人はリピーターも多いようで、事実私もまた来ようと思う。IKEAはまだまだ進化していくのだろう。

それでも疲れて表情のないロボットのようなレジの女性、安く買えても心が痛む。

                 かみが作るもの

                             やはり私は日本人なんだな

スタートライン2012年10月09日 07時41分11秒

連休の中日、長女の就職活動説明会で大阪に

高速の渋滞を避けて早朝に出発したので9時前に到着

午後からの説明会の前に万博公園のロハスフェスタへ

ゼミでマーケティングを学ぶ彼女の説明を聞きながら、
大学の授業とゼミ、部活、バイトと多忙を極める学生なのでこんなところは久しぶりだったらしい。もう少し今の立場を利用してあちこち見て歩くのも勉強なんだがね

保護者対象の説明会、休日にもかかわらず大学には多くの人が

久しぶりの学内を歩けば、緑濃い並木にもそろそろ秋の風

ちょっと早く入場したがすでにほぼ満席の説明会、私たちの様に両親揃っての参加が目立つ
厳しい就職状況、就活時期の違いに不安を隠せないのは私たちだけではない

大学3年生の12月から早くも始まる就職活動、すでにその準備段階は半ば過ぎという…自分のころとは違うシステムにとまどう。

昔と比較するまでもないほど今の大学生は真面目だが、しっかり勉強していい成績でいても残念ながら昔のように簡単には就職はできない厳しい時代。

終了後、長女のアパートに戻り、夕食はいつものように近所の居酒屋で
「おいしい!」を繰り返しているがいつも何食べてるんだか

以前より楽しい話は少なくなって、多忙な毎日の話が中心、それでもうれしい時間

朝は新米の栗ごはんとみそ汁、普段はご飯も皿だって…
一緒に酒を酌み交わす年になっても心配してしまう親心

ベッドと最低限の家具、授業の本や資料があちこち積み上げられて、雑誌すらほとんどない

殺風景な部屋の壁には外国やアーティストのカードがマスキングテープで貼ってある
勉強もいいがもうすこし余裕を持ったら?とアドバイス

課題資料とにらめっこの長女は返事もうつろ、不要な荷物とゴミなどを乗せ、車に

梅田のデパ地下で買った好物のカニクリームコロッケとケーキを置いて「じゃあまたね」

帰りの高速は青空から夕日となるころに行楽帰りの車ででちょっと渋滞

充分がんばってる君には「がんばれ」じゃなくて

           「大丈夫、ちゃんと私たちはここにいるよ」と言いたかったんだが

7時過ぎに着いた家には模擬試験から帰ってきた次女と母、親父は出掛けたいつもの休日の夜