飛龍紙再び2014年08月22日 23時30分51秒


昨日製作した襖紙、飛龍紙が乾いてきた

大きな雲肌の流れの中に自由に飛び交う飛龍
柄そのものを独立させた飛龍紙の数々、本来の居場所はやはりここだと思うが

手漉きの襖の見本帳を発行する問屋もなくなり、

時代から取り残された古いデザインのまま消えゆく時を待っているだけ

新しいものを世に出す術がなくなった今、手漉きの模様襖紙はどこに行くのか
工場に残る在庫の山が物語る、もはや作るだけでは何も動かない

                 かみの行先

                        この紙を世に出すために一歩前に出る



たわわに実る稲穂、楮を葉や茎に見立てて
和紙の中に稲穂を生ける、気分は華道家、腹をくくると手も軽い

来週からは襖から離れた仕事が待っている。

今できることを精一杯、それでも根源は襖であることを忘れずに

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