天然紙漉き上がり ― 2015年02月18日 22時34分32秒
1月末から準備を始めほぼ20日間、ようやく仕上がった天然紙
広葉樹にこだわった薪ストーブの木灰
丁寧に始末されている国産の楮
木灰の灰汁で楮の様子を見ながら煮る
普段より何倍も時間をかけてようやく柔らかくなった
煮あがった楮
ほぼ一日水に晒し灰汁を抜く
さらに水で晒しながら塵を除去すること1週間
しっかり叩いてほぐす
昨年収穫し保管しておいたトロロアオイ
叩いて粘液を取り出す。
気温の低い冬、傷むこともなく数日は粘度を保っている
今年はやや濃いめに溶いて厚口に漉いた
ゆっくりと圧搾
板に貼り込んで乾燥を待つ
天然紙厚口、楮の紙としてはかなりの厚口が50枚漉き上がる
目立った塵も少なく、色も無漂白の生成り色としては白い
繊細というよりも力強い表情を持つ
微細繊維と長繊維とが絡み合う丈夫な紙
まさに楮という植物のまま紙となった
売り先、使い手を考えずに作ること、ものつくりをビジネスとして成り立たせる時に一番やってはいけないことだが…
楮、木灰、トロロアオイ、そして水だけ
かみの力
作りたい、そして作らなければならない原点の紙、天然紙はこれから使い道を探す旅に出る
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