デザインということ2015年09月02日 22時39分09秒


若いころは県のデザイン事業が盛んだったこともあってデザインに関する講座をいくつも受講していた

なんとなくデザインという定義が大きく広がってきていることは感じていた

ただここ数年はいわゆるデザイナーと呼ばれる顧客とのやり取りで目指すものがあいまいで苦労することが多い

言葉は巧みで、書類は緻密にできていても肝心の形が見えてこない

それどころかラフスケッチすらないまま、雑誌やPCの画像をそのまま再現するような仕事

問屋制度が崩壊していろいろな職業が生まれてきたが、ものを作ることとそれを使う人までつなぐこと、近くなっているようで実は遠くなっているのではないのか

雲肌大礼紙 ざっくりとした繊維と流れるような雲肌は画像で伝えられるものではない
彩№701 丈長(幅970ミリ×高さ2200ミリ)

今年2度目の 舞鳳№4 偕楽
漉き模様としての一つの頂点

HIRYU-CIRCLES ラフスケッチだけの指示書から製作している

発注者と充分コミュニケーションが取れているからできること


楮ストライプ

楮をこれだけ真っ直ぐに並べるのは一本一本手で置くしかない
自動化された便利な機械を使ってるとしても物を作るのは人でありその手

同様にどんなに伝えるツールが進化しても人と人がつながることが最終目的のはず

表情がありニュアンスがある人の言葉に勝るコミュニケーションツールはない

ものを見る目、感じる心は自分の中にあるものだから

誰にでもある

                 かみの手

                                見る、聞く、触れる


静かな戦い2015年09月03日 00時00分00秒


本日、大手の建設会社から送られてきたサンプル帳

以前からビッグサイトなどで営業活動している不自然な日本の名前の会社のもの
生産はフィリピン、ビッグサイトでフィリピンの伝統的な仕事と紹介されていた。

手法はほぼ日本のもの、こういうものを作り始めたのも最近のことで伝統と呼べるものはありえないはず

原料の質はいいものなのだが仕上がりはかなり雑。同じものが2度できるのか不安なものも

それでもとにかく作るという勢いはすごいがそこに伝えられてきたものは感じられない。

売れ筋のものの模倣、そして大量生産による価格破壊の繰り返し

結局は在庫負担が厳しくなりさらに値下げ

安い賃金の生産者たちにしわ寄せはいっていないんだろうか

現実はこういう紙との戦い

漉ける紙の種類が多すぎてきちんとした自社サンプル帳を持っていないが

紙の注文に対して非常識な価格や化学的な加工を必要とするもの以外は「やってみます」と答える。

またく同じものにならなくてもイメージに少しでも近づけるようにサンプル製作

伝えられてきた技術の応用、これらの蓄積は職人の手に

模倣を模倣のままにしないそれが職人の心意気

                  かみの手

                        人がいる限りそこにかみは生き続ける

布と紙2015年09月04日 00時00分00秒


紙と布、道具として使われている布だが、漉き込むのにはあまり適していない

紙は布に原料を流し入れ、隙間から水を落としてできてくる

それを布からはがして紙として出来上がってくる

だから基本的に布と紙がしっかりなじむことはない
だが…そうじゃないこともある

offからonに2015年09月05日 23時18分01秒


秋晴れの朝、合宿帰りで一時帰省中の次女のリクエストで本当に最後のブルーベリー摘み

まだまだたくさん実はなってはいるものの、旬のような味ではないそうだが
やっぱりなかなか出てこない

畑の周りにはこんな花

そして隣にはポポーという果実
朝のいい空気を吸って工場に戻る

HIRYU-CIRCLES 来週初めの納期、今日仕上げないと間に合わない
何とか受注分漉き終わり

さらにもう一点、波楮落水の進化版

縦や横、波打つような流れのものが普通だった打このように自由にダイナミックに流れを作ってみた

仕上がったは午後6時過ぎ
再来週に開店予定の料理屋へ

朝7時にoff、それから仕事スイッチをon、今日もあっという間の土曜日

一生懸命ということ2015年09月06日 00時00分00秒


今日こそ仕事は休み、越前市スポーツ少年団交流会に参加

私の担当は3,4年生のチーム。この間尾初めての公式戦を経験したチービーズミニ(笑)
同じような1対1でのフルセット、私の見る限り(相手は初心者中心の6年生なので失礼のかもしれませんが)、勝てない相手ではありませんでしたが最終セットここでこの間の初勝利の再現という場面でのミス

接戦での負けも初めて、なぜこの間は勝てて今日は負けたのか。

相手のレベルではなく、戦う姿勢の問題なので分かりやすく「一生懸命の気持ち」の差を話してみました。

この年代では自分が何をできるか一生懸命がどういうことなのかはまだまだ理解できないと思います。

もちろん技術と体力が勝負を左右することは当たり前、でもその前に目の前のボールに対してどれだけ一生懸命になれるかがまず第一歩

次の試合ではいいプレー、失敗したメンバーに近寄ってしっかり相手の目を見て声をかけること、声掛けはしっかり口を開けてとアドバイス

ちゃんと大きな声で声掛け、無理に見開いた大きな目で顔を見合わせて、笑顔の試合で勝利

相手にも恵まれたようでセット率で2位上がり、このグループでのチャンピオントーナメントに進出できました。

1回戦は男子チーム、この時期の男子は伸び盛りでスピード・パワーともとても今のこの子達では対打ちできません

手も足も出ず…そして元気もなくなり…まだまだやらなければならないことがあります

それでもこのトーナメントに出られたことで3位入賞
賞状を受け取り嬉しそうな顔、さっきの試合のことはどこかにいっちゃったようです。

6年生が引退すれば自分たちの出番、同時に厳しい練習が待っています。

バレーボールですが私には「ノーサイド」の曲が頭の中に

がんばれニューチービーズ!