静かな戦い ― 2015年09月03日 00時00分00秒
本日、大手の建設会社から送られてきたサンプル帳
以前からビッグサイトなどで営業活動している不自然な日本の名前の会社のもの
生産はフィリピン、ビッグサイトでフィリピンの伝統的な仕事と紹介されていた。
手法はほぼ日本のもの、こういうものを作り始めたのも最近のことで伝統と呼べるものはありえないはず
原料の質はいいものなのだが仕上がりはかなり雑。同じものが2度できるのか不安なものも
それでもとにかく作るという勢いはすごいがそこに伝えられてきたものは感じられない。
売れ筋のものの模倣、そして大量生産による価格破壊の繰り返し
結局は在庫負担が厳しくなりさらに値下げ
安い賃金の生産者たちにしわ寄せはいっていないんだろうか
現実はこういう紙との戦い
漉ける紙の種類が多すぎてきちんとした自社サンプル帳を持っていないが
紙の注文に対して非常識な価格や化学的な加工を必要とするもの以外は「やってみます」と答える。
またく同じものにならなくてもイメージに少しでも近づけるようにサンプル製作
伝えられてきた技術の応用、これらの蓄積は職人の手に
模倣を模倣のままにしないそれが職人の心意気
かみの手
人がいる限りそこにかみは生き続ける
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