かみの水 ― 2016年01月25日 21時40分05秒
心配していたほどの雪とはならなかった
軽い雪なので除雪はかなり楽そう
工場に入るとあちこち凍っていた
ただどんなに寒くても釜場などはお湯を使う場所なのでめったに凍ることはないのだが
水に漬けておいた楮、表面に氷が張っている
驚いたのはそれから パイプが凍って詰まり、破裂し地下水が汲み上がらない。
破損したパイプを業者に頼んで修理、この時点で本日の紙漉きは事実上不可能
同じくパイプが凍ってボイラーへの注水ができない。
何とかお湯だけを沸かすくらいまでは回復したものの、とても乾燥場を暖めるまでには至らない
さらに水タンクから工場への配管がやはり凍結、あちこちお湯をかけて何とか水が出たのは午後4時過ぎ
こんなことは初めて
配管業者に連絡を入れようと事務所に入り、ストーブをつけたら室内温度が0度と表示
結局 日中には一枚の紙も漉けない一日となった
圧搾終了したままの紙もそのままに一日中ボイラーや配管の復旧
午後からできた仕事は全く紙とは関係ないような作業
思ったより早くできたのがせめてもの救い
夕方から少しだけでもと飛龍グラデーション
こんな時だからこそできる仕事
ボイラーへの注水はまだ完全ではないもののとにかく明日こそ凍らないように動かしておく
なんか違った疲れ方で仕事を終える。結局雪もそのまま
いかに水と共に生きているかを思い知る一日
雪国だからこんなこともある
工場を閉め見上げる雪の空に満月
かみの水
明日はちょっとだけ機嫌を直してもらおう
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