平泉寺 白山信仰2017年11月19日 23時46分36秒


日曜午前中 大判紙2枚漉き上げ、勝山平泉寺へ

大瀧神社の原型と白山信仰とのつながりを探る越前和紙を愛する会の見学会に参加

社務所にも風格がある

みぞれ混じりの境内は人もまばら

宮司さんの熱い気持ちが伝わる説明で 参加した人の輪がどんどん小さく集まってきた
中宮の説明だけで20分以上 中という意味はここがすでに神の領域の中にあるということ

焼失した大拝殿の跡 わずかに残る古い礎石が物語る

分かりにくいがこの礎石は境内にずらりと並び、三十三間の拝殿の大きさを示すもの



別山社 大瀧神社奥の院にもその礎石が確認されたことで平泉寺との関わりが証明された


ここからが白山信仰の入り口 石川県と岐阜県からも参道はあるがここが一番近いらしい

苔むした境内

泰澄大師が祀られている社


ここが平泉寺の名前の由来 平泉(ひらいずみ)
「ひら」とは漢字が日本に入る前の古来の言葉では平らな地のことではなくがけなどの傾斜のことを指す 崖の下にある泉ということ

白山に向かうこの泉が原点という説明 iPhoneで方角を見てみるとこの泉から山へ向かう道は西から東へぴったり示していた。

古来存在した大鳥居の跡には杉の大木 その大きさが歴史を物語る








一度ではとても頭の中には入らない しかし何かが変わってきたような気がした

昔来たときには何もなかったような気がしていた思ったより居心地のよさそうな店もある

寒かったけど車の中で美味しいソフトクリーム


帰ってからも頭を離れない
見覚えのある名前があちこち

いろんなことを聞いたはずだが何故か言葉にはできない

でも頭の中に何かが残っている気がした

                  かみの山

                                    祈りの道

Yumi Katsura collection2017年11月20日 00時00分00秒


桂由美さんより飛龍技法を使った紙のドレスをfbで紹介していただいている

これは今年春のショー 2017 Yumi Katsura Grand collectionより

2015 Yumi Katsura  

2015 

2015
年明けから突貫仕事で苦労したので思い入れのあるドレス

こんなに大事に扱ってもらいさらに感激

苦労は次へのエネルギー また頑張ろう

Graphic HIRYU2017年11月21日 00時00分00秒


自由な飛龍から離れときにはこのようなgraphicなものも

line gradetion 直線になだらかな太さの変化を加える 緊張感のある格子柄

透かし技法 透かしの厚みを段階的に変えてみた 不思議な奥行きを感じる

紙の可能性を探る日々

仕事の合間にちょっと上流に住む方に頼み事 川沿いに奇妙な植物が一本だけ
なんてことのない枝の先に不気味な赤の実 自然の造形にはかなわない



天然紙2017始動2017年11月22日 18時13分02秒


天然紙2017 (2018になるかも) 楮を仕入れる
今年の楮は土佐楮 はんだくりと呼ばれる青い皮を残したもの

白皮のものはユネスコ騒ぎ以来ほとんど入荷しなくなった

那須楮に至っては価格を吊り上げてまで仕入れる産地もいるようだ。

遺産指定というだけでそんなに爆発的な需要が生まれるわけでもないのにこの状態は異常

幸いこの楮は和紙組合にしっかり在庫があるようなので今年はこれでやってみようと思う

白皮に比べて紙の白さなどは劣るがその分本来の楮そのものの紙に近くなる

まさに天然紙にとってはうってつけかもしれない

天然紙2017 一歩踏み出す


鳥の子保存会 つなぐこと2017年11月25日 00時00分00秒


本日午前中は鳥の子保存会 雁皮の塵選り
一度塵選りしたものをもう一度さらに細かい塵を取る 鳥の子紙の厳しさを体感

この気持ちを次世代に伝えること

仕事の合間に体育館 ホイッスル、子供たちの歓声、どれもがひさしぶり
バレーボールの大事な心構えはつなぐ気持ち でもそれって生きてゆくことそのもの

                  かみの教え

                                    伝える心