作ることは前に進むこと ― 2019年09月16日 23時08分09秒
三連休最後の日も朝からトロロアオイ畑 生産部会を作ってみんなで育ててきたトロロアオイは初心者への試練、9月になっても高温多湿が続き根腐れ枯葉病などでこのままだと全滅の危機ということで急遽収穫を前倒しすることに
深く根をはったトロロアオイを引き抜くのはかなりの重労働
今日もまだまだ暑い、さらにさすがに連日早朝よりの作業などが続いて体が重い
それでも和気藹々と収穫 意外に使えそうなものも多いのがせめてもの慰め
11時までに作業は終了 もう疲労困憊
いつもなら11月に収穫するとろろあおい、それを1ヶ月以上の前倒しでは見た目はそこそこでも不安は残る。それでもなんとかするのが職人
帰省していた次女を駅に送り、工場に戻って作業再開
なんとか発送と明日納期の仕事は完了
アートワークも乾燥終了、明日仕上げて発送
しっかり仕上がった紙を見てようやく連休仕事は終了
ものを作りつづけること、いろんあことがある
大事なのは今あるものでどう作るか
それは前を向くということ
かみが示す道に間違いはない
秋の設え ― 2019年09月15日 18時51分12秒
避難訓練の後、今日は夏障子などを片付ける絶好のチャンス
昨日の疲れを引きずりながらもとにかく夏障子を外し畳を上げ
快晴の天日に晒す 今日は1日快晴、畳が喜んでる
そして油団の片付け 折れたら終わり、我が家唯一の油団は100歳
母の漉いた藤図 まだまだ世代交代は無理な様だ
これがあってこその長田家、掛け軸も秋の七草に変わっても藤の存在感は季節を超える
日中はまだまだ暑い日だったが、夜になると冷たい風がやって来る。北陸の気まぐれな秋はすでにやってきている。
これで安心して秋を待つことができる
和紙の里の紙の文化博物館では「大ふすま展」 母の藤図は復刻されて展示されている。
80歳を超えてなお元気な母、技術的には今の方が上だとは思うもののこの存在感
40年前の藤図を見ることで時に育てられた紙の存在を感じることができる
やはり家は生きている。建てた時が完成ではないこと、一番雄弁に語ってくれるのが襖なのではないかな
まさにかみと暮らす かみと生きる
かみ水 ― 2019年09月14日 00時00分00秒
かみとともに ― 2019年09月13日 00時18分33秒
朝から通常の紙に加え水揉み紙と連続張り場、試作などであっという間にお昼
午後からは事業継承セミナー 獺祭会長の講演
最後に当社の紙を本社と銀座店に使っていただいたことを伝え名刺交換、米粒を漉き込んだ壁紙そのものには強い思いが感じられた。漉いていた当時は磨き切った米粒の小ささに驚いた覚えがある。極限にまで味にこだわる姿勢、まさにこれこそが獺祭。
酒造りは伝承技術の世界、私たちの伝統工芸と相通ずるところも多いが、その一方でマーケティングよりブランド確立という切り口に光を見せていただいた。さてこちらも頑張ろう
とんぼ返りで工場に戻り仕上がった水揉み紙の仕上げ
こんな揉み染めした上に雲肌が出ていたことに驚く。水揉み紙として新しい表現が生まれた
突貫荷造り、発送後、さらにもう一枚大判紙を漉き上げ大瀧神社に
月次祭(つきなみさい)、どうにか最後の拝礼には間に合った。今日の1日はどうしてもここに来なければいけないと思った
お神酒を頂き、ここでしか出来ない話は一升瓶が空になる頃終了
まだだった夕食を済ませ、もう一度工場に戻って脱水と乾燥作業
今日1日の仕事を見直しながらあっという間の長い1日を終える
紙にまみれながら
かみと共に
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