天然紙 障子2017年10月10日 08時46分42秒


とことん日本古来の建築にこだわった大学の後輩の家 

天然紙を障子に使っていただきました
使い道を決めることなく紙として素材そのもののであることを目指した天然紙

化学薬品を一切使わないことが住宅に向いていることは想像できたものの、なかなか使ってもらえるまでには至らなかった
本音を言えば襖に使ってもらえるとよかったのだがこの家には障子だけ

まったく薬品を使わないということで当然サイズ無し(にじみ止めが入っていない)、襖に貼るには糊が効きにくく施工が難しいらしい。

ただし障子紙としてはにじみ止めのない紙が貼りやすいということでこの場所にはかえって良かった

できるだけ楮そのまま、塵取りも最小限、紙出しという原料の洗い作業も最低限に抑えているので決してきれいな地合いの紙ではない

それだけに自然そのままの楮を感じられる紙となった

湿気は盛大に吸う、そして乾けばピンっと張る
仕上げの水打ちも最低限にしないと引っ張りが強くて建具を傷めてしまう表具師泣かせの紙

20年来のおつきあい腕は確かなベテラン表具師、いろいろ言われそうだが楽しみでもある
思えば2010年、ストレスからの突発性難聴治療のための入院中に決意、その年の暮れから始めた天然紙も7年目

歩き出した天然紙、向かう道はそこにある

天然紙2018始動2017年08月25日 16時50分05秒


ライフワークとして続けてきた天然紙 紙として世に問う

https://camp-fire.jp/projects/view/41117


国産楮

薪ストーブの木灰

畑からそのままのトロロアオイ

釜の中で楮との対話

人でできることは人の手で

雪空の中、本来の紙の季節に

昔ながらの銀杏板での乾燥 板の目は歴史の証
 
必要なものは楮、灰、水、トロロアオイそして人の手と冬の寒さ
天然紙 光沢、肌触り、匂い
                  かみに問う

                             紙の根源 ものつくりの心

天然紙 2017 紗肌2017年03月02日 00時00分00秒


天然紙2017 雲肌のない初めての天然紙

繊維の感じは変わらないが

雲肌のような自由な動きとは違う一定方向に整った繊維の流れ

気品を感じる佇まい

光沢はそのまま

水洗いの際に残った繊維をやはり生ネリで漉いてみた
通常は捨ててしまうものなのだがこれも天然紙として仕上げてみたい

網に直接流し込み、そのまま乾燥なのでざっくりとした味がある

凹凸と雲肌がしっかり出ている
厚みはあるが柔らかく、パリっとした腰のある紙ではないが粘りがありそう

天然紙のいわゆる中落ち紙というところかな

限定2枚、天然紙で楮を煮た時にしかできない紙 なかなか面白い

天然紙とすきあかり2017年02月27日 00時00分00秒


紗肌天然紙、最初のくみ上げが肝心、余計な流れを排するための工程
画像は汲んだ後なので流れはこちら側に来ているが手前の職人が最初に板のついた場所から汲み上げるのが化粧流しという

漉き簾ではなく紗ではあるが奉書とほぼ同じ漉き方、未晒し楮でこの大判は珍しい

夕方からは大安禅寺での福時打合せ 
厳しい仕事で固まった心をすうっとほぐしてくれる場所

昨年も本堂前に展示させていただいた
ここに来ると紙の表情が変わる。私たちの福時もそんな時間になれるといいね

工場に戻るとすきあかりミニの紙が完成、明日組み上げてみることに
小さいからと簡単に漉けるものではなく同じだけの手間と気持ちを込める

            かみと暮らす かみと生きる

                                  そのままの一日

青い空、生成り色の雲2017年02月26日 00時00分00秒


2月最後の日曜日、暖かい日差しに濡れていた板から湯気が

ほとんど雲のない空を見てから、天然紙の雲肌を眺める

楮の繊維をあまり洗わずに漉いたので通常の長繊維に微細繊維が混ざり、

雁皮か三椏のような雲肌がこの小さなサイズの紙でさえしっかり出ている

晴れ間の青い空、工場には生成り色の雲 

                    かみの空

                                      悠々と