天然紙 畑そのままのトロロアオイの姿2017年12月02日 22時26分34秒


本日クラウドファンディングで支援していただいた方がアメリカのデザインナーと来社

一通り工場を見ていただいてから、薪ストーブの灰など天然紙の現場も案内

今年収穫されたトロロアオイをお見せした

そして今年の土佐楮 全く入荷してこない白皮の代わりに今年ははんだくりと呼ばれる青皮を残したものを入荷
青皮の部分を使うことで色はやや悪くなるが この部分も紙の繊維として使えないものではない。むしろ楮の持つ本来の姿に近づくような気がする

偶然天然紙のクラウドファンディングを見つけ支援していただいたと聞き、不思議なご縁に感謝

試作や特注紙の準備など慌ただしい朝 昨日夜漉いた格子の紙の出来を確認
同じ作業の繰り返しで手間はかかるが無心になれる紙

工場仕事の後は福井市内で打ち合わせ 試作の紙の採用が決まり一安心

その後は鯖江の行きつけの(最近は行けてないけど)居酒屋の大将の娘さんがタイ料理の店を始めたと聞いたので 
ちょっとわかりにくい場所に我ながらよく気付いたもの

福井としてはなかなかインパクトのある店構え

シンプルでゆったりした店内

絶品のグリーンカレー そんなにあちこちで食べたわけではないが私にとってここはぴか一

奥さんはカオマンガイ これも最高
ご褒美ランチで力が出たところに前述のお客様

幸運を呼ぶご飯となりました

天然紙2017始動2017年11月22日 18時13分02秒


天然紙2017 (2018になるかも) 楮を仕入れる
今年の楮は土佐楮 はんだくりと呼ばれる青い皮を残したもの

白皮のものはユネスコ騒ぎ以来ほとんど入荷しなくなった

那須楮に至っては価格を吊り上げてまで仕入れる産地もいるようだ。

遺産指定というだけでそんなに爆発的な需要が生まれるわけでもないのにこの状態は異常

幸いこの楮は和紙組合にしっかり在庫があるようなので今年はこれでやってみようと思う

白皮に比べて紙の白さなどは劣るがその分本来の楮そのものの紙に近くなる

まさに天然紙にとってはうってつけかもしれない

天然紙2017 一歩踏み出す


守ること進むこと2017年11月17日 22時06分26秒


鳥の子保存会 今日は朝から煮上がった雁皮の釜揚げ作業

ふっくらと軟らかく煮上がった

灰汁抜きのため水に晒して本日の作業は終了、工場に戻って大判漉き
福井市内打ち合わせ、博物館からの作品移動などをこなしつつ今日も一日動き回る

そして卯立つの工芸館の展示手伝い

疲れてるのに楽しい

6メートルの折紙舟が浮かぶ空間
明日からの展覧会が楽しみ 何とか見に行く時間を作らないと

工場に戻って夜仕事
さすがにこの一枚で終了

終い仕事は蚊帳生地ARTWORKの試作の撮影

これが見納め
日本からはばたくこの龍はどんなご縁を見つけてくれるのかな

伝えられてきたものを時代につなぐ 今できるものを突き詰める

                 かみの道
                                どちらも同時進行で 

湯気の似合う季節2017年11月16日 00時00分00秒


今日は鳥の子保存会 雁皮煮熟作業 雁皮を濯ぐ

一旦お湯で温めてから釜に入れる
釜の温度を下げないように

蒸気が似合う季節

お昼前には煮上がった

つかの間の青い空の下、修理できた蔵の壁が美しい

夜はものつくり塾 まさにオープンファクトリーの一日だった
保存会の研修、30年紙に関わってきてもまだまだ奥が深いことを思い知る

                  かみの教え

                                命絶えるまでの覚悟


天然紙 障子2017年10月10日 08時46分42秒


とことん日本古来の建築にこだわった大学の後輩の家 

天然紙を障子に使っていただきました
使い道を決めることなく紙として素材そのもののであることを目指した天然紙

化学薬品を一切使わないことが住宅に向いていることは想像できたものの、なかなか使ってもらえるまでには至らなかった
本音を言えば襖に使ってもらえるとよかったのだがこの家には障子だけ

まったく薬品を使わないということで当然サイズ無し(にじみ止めが入っていない)、襖に貼るには糊が効きにくく施工が難しいらしい。

ただし障子紙としてはにじみ止めのない紙が貼りやすいということでこの場所にはかえって良かった

できるだけ楮そのまま、塵取りも最小限、紙出しという原料の洗い作業も最低限に抑えているので決してきれいな地合いの紙ではない

それだけに自然そのままの楮を感じられる紙となった

湿気は盛大に吸う、そして乾けばピンっと張る
仕上げの水打ちも最低限にしないと引っ張りが強くて建具を傷めてしまう表具師泣かせの紙

20年来のおつきあい腕は確かなベテラン表具師、いろいろ言われそうだが楽しみでもある
思えば2010年、ストレスからの突発性難聴治療のための入院中に決意、その年の暮れから始めた天然紙も7年目

歩き出した天然紙、向かう道はそこにある