雲肌紙2014年09月06日 10時33分23秒


本日納品日の雲肌紙、使っていただくのは書家
天気のいい朝、仕上げ作業で見る品のある光沢に今さらながらほれぼれ


直射ではない柔らかい光が雲肌を引き立たせる
楮雲肌紙、控えめな雲肌が特徴

完全天然楮紙、木灰煮、生トロロアオイ使用の自然そのままの紙
漂白した楮のような控えめな雲肌ではなく、専門家の目でも雁皮が入っていると勘違いするほど光沢がある

この紙に顔を近づけると紙とは思えない生き物の匂い
他の紙とは明らかに違う存在感

未晒し雁皮雲肌紙、漂白していない雁皮、明らかに質の違う肌合い

書にとってこの雲肌が邪魔な場合もあるが、あえてここに筆を入れることでこの紙は歩き出す気がする
これでも雁皮の煮方は本物ではない苛性ソーダ使用、それでもここまでの質。

いずれ繊維を痛めないソーダ灰、理想的にはヨモギの灰などでやってみたい

楮三椏雲肌紙、漉き込むときの水の流れでできる雲肌を主張しながら品よく仕上がった紙


3層漉きで厚みも十分、竹筆などで思い切って書いてもらえたら

滑らかさとざっくりした素材感が同居する雲肌襖紙

細飛龍雲肌(生成)

細飛龍雲肌(白)微妙に飛龍のシルエットが違う
書には向かないかもしれないが、あえてここに書いていただきたいなあ

書や絵にとっては字そのもの、絵そのものに集中させるために紙にはできるだけ表情がでないように求められてきた

あくまで表現を活かすためであること、作者の要求にこたえられるように技術を磨き伝えてきた和紙の歴史

奉書などの小判漉きでは大きな雲肌が出ようもなく、その魅力を人に伝えることもなかった

大判の紙である襖としての歴史が始まってからこの雲肌に注目されていたと推測する
質の良い原料、ネリと水の合わせ具合と流し込む勢いが一体となる紙

                  越前雲肌紙

                           作り手から使い手へ守り伝える

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