走るわし太夫2012年12月02日 23時56分22秒

木曜日の搬入展示した「3人展」、金曜日には会場に詰めた後戻って休む間もなくスポーツ少年団バレーボール部の練習、監督代行で大汗

あくる日朝、同窓会に出かける奥さんを駅に、次女を学校に。そのまま午前中はスポーツ少年団の体力測定手伝い、家に戻って昼食後車を飛ばし金津へ
雪まじりの天気、会場は閑散としていたがここで開催されている個展をじっくり

といっても2時間ほどで出発しないと

午後3時からの地区の決算会議

高速を使うはずがこの雪、まだ雪の準備まではしてなかったので下道を急ぐ
その前に連絡が来た次女を迎えに…予想通り大遅刻で会議会場に

2時間ほどの作業の後一年の労をねぎらう宴が終わったのは10時過ぎ

あくる朝はまたまた次女を学校に、そのままバレー部の大会に三国まで

4時には金津で搬出作業手伝い後、奥さん・次女のお迎え…


本日の収穫は水筒をぶらさげた猫、会場に入ったときから気になってしょうがない

売れ残ってたらと搬出しに会場に戻ると

                 かみのお導き

                               「待ってたよ」だって

新宣伝部長2012年12月04日 22時27分13秒

長田製紙所に敏腕宣伝部長が着任

まずはぷっくりがま口を視察

新サイズをマトリューシカ状態にしてご満悦

ええい、中に入っちゃえ
作者には申し訳ないがこの暴れん坊しばらくはわが社をかき回しそうです。

                 かみの使者

                                    睨む招き猫

乱れ格子大判2012年12月05日 16時57分03秒

楮の線が交差しあう「乱れ格子」、漉き始めて何年になるだろう。

自由に交差する格子柄だから乱れ格子、我ながらいい名前を付けたもの

これは1300×3600の大判の紙、午後から一人で漉き始める

24ミリの広角レンズでやっと撮影できる大きさだ
楮を丹念にまっすぐ並べてゆくとあっという間に日が暮れる

和紙の里はもう冬、出来上がるころにはすっかり暗くなっていた
手が悴むまではいかないまでも、暖かい手湯がありがたくなってきた

それでも紙にはいい季節

                 かみの仕事

                                  今年もあと少し

漉く…越前の誇り2012年12月06日 10時38分57秒

越前和紙の伝統とはと問われることがある。

そのひとつは襖の大きさの紙が漉き継がれていること

奉書を漉く方から原料を預かり、普段はなかなか漉くことのできない仕事を頂いた
手前から雁皮、奥の3つの桶に入っているのは楮、どれも昔ながらの煮方で無漂白

これは雁皮、国産無漂白のものを私の工場で見るのは初めてかもしれない
楮・雁皮とも気の遠くなるような時間をかけて丁寧に塵を取り

楮はさらに紙だしと呼ばれる洗いをかけてここまで白くする
多くの紙に携わる人の手がここまでつないでようやくわが工場に

普段は使わないカワネリと呼ばれるネリ
粘りが穏やかで、楮を水にとくのには向いているが、さすがにこれだけでは足りないのでトロロアオイと併用。

襖の紙は二人の仕事

間に挟む布、冷たい水に浸し出番を待つ
冷たい水は原料を傷めず、ネリの効きもいい。

原料がいいだけになかなか厚みを出すのが難しい

はみ出す原料も穏やかな顔

普段は雲肌を生かした紙が多いがこれは雲肌が出ないように漉くための道具

手がこわばらないように湯で温めながら漉く
冷たい水、暖かい水、すべて紙の手助けをしてくれる水

気品のあるそれでいて暖かい紙

紗肌と呼ばれ、化粧流しと呼ばれる工程を経て漉かれているので雲肌は出ていない
主張しない紙なのに存在感がある。本物の持つ力が伝わってくる

                   かみ

                  越前の誇り

金銀タペストリー2012年12月07日 09時36分21秒

掛け軸タイプのタペストリー
軸棒を金に仕上げ、白い飛龍のなかに金の飛龍を入れた紙を貼り付ける

これは銀の掛け軸
銀は画像では目立ちにくいが落ち着いたタペストリーに仕上がった

2本並べると壮観

一晩、乾燥場において糊を乾かす

雪の朝は暗い

山も霧に隠れたまま
日を見ることのない和紙の里の朝

                   冬かみ

                               ピンと張りつめた空気