雨紙を漉く2013年08月01日 22時08分53秒

早朝4時過ぎから雷とともに降り出した激しい雨
現在ダムの水はポンプによって流されているので、水量は半分もない

だがダムが満水になって、あふれてくると降った雨そのままがすべて流れてくるので警戒が必要なのは変わりない

降り方のバロメーターは工場の屋根
昨年の豪雨ほどではないがこの降り方はちょっと危険

ここが前回もっともあふれた場所で一番狭く危険
川の水以外に道から山から泥水が、でもここまではまだ危険な状態とは言えない

そのまま岡本ダムの状態は確認しに、通常は他の役員の方で監視しているのだが自分の目で見ておきたくて

土砂の撤去を始めたばかりの岡本ダム、工事のために水をすべて抜いていたが現在満水ラインの60%というところ

これを撮影するために林道を登ってきたが、道の横は鉄砲水が並ぶ、
寒気を感じながら走行、こういうとき山はこのような状態になっていると実感

家への帰り道の側溝からあふれる泥水、溢れているのは川だけではないということ

河とは違うルートで山水が側溝から噴き出している


家に戻ると神社横から土砂が流れていると連絡が入る
坂から流れる泥水が川の様に

登ってみると山からの土石流、側溝はもはや役には立たない

坂道の上、すべて流れてしまうのでそれほど申告な状態ではないものの、この原因が山の中にあること、ここに気付かないと大きな災害につながる
土砂の撤去を市に要請、この後土砂は撤去

その帰り道、カルバートと呼ばれる巨大な地下水路に流れ込む泥水
これが出来ていなければ神宮川沿いはおそらくあふれていただろう

せせらぎという風情を残した小川にも容赦なく泥水が
溢れる水位まであと10センチほど、考えないといけないことはここにもある

家に着いたころダムの水位が最大になったと連絡がはいる。

想定通りダムからあふれた水で増水、これが現在降っている雨の量ということ
午前9時過ぎには小康状態、上流の大滝地区は大きな災害までには至らないようで一安心

しかし下流ではこの後避難勧告が出たところもあったと聞く

仕上げ予定は明日にずれ、それでも午後からようやく製作

HIRYU-STREAM

いろんな状況を頭の隅に、紙のために手を動かす
道具を洗い、原料を溶き、水の音を聞きながら…久しぶりに向き合う紙

               水の音、かみの音

                              一番落ち着く時間はここ