ライフワーク2年目~ネリ2012年02月02日 08時35分30秒


昨年秋収穫されたトロロアオイ
カビも出ず、ほとんど傷んでないようだ。

軽くたたいて水につけておいた。
固い根で叩きにくかったが、一晩でいいネリが出てきた。

今日も氷点下、この時期だからこそ

木灰煮の楮、連日の雪でとりあえず今回は雪晒しはあきらめ、よくたたいてから水洗いを最小限にして荒めの味のある状態に。
触ってみると原料自体にネリが混ざっているような粘りがある。
あまりネリもいらないような気がしてきた。

来週1回目の「完全無添加楮紙」、冷たい水など条件は最高となるだろう。今回は襖と同じくらい少し厚めに漉いてみよう。

雪の里暮らし2012年02月04日 12時09分53秒


昨年に引き続いて大雪
でも昔(40年前)はこれが当たり前だった。

去年壊してしまった屋根、心配なので最初に雪下ろし
大変だけど楽しみもある。雪や氷は楽しい造型も見せてくれるから

つらら危険地帯発見
雨どい破壊1号

壊れた雨どい2号も氷の造型のお手伝い

北側は明日降ろす予定。

枝の折れたざくろはとりあえずこの状態で春を待つことに

わが家のつららチャンピオン
紙の里・雪の暮らし

                 かみと生きる


雪の里暮らし 22012年02月05日 12時33分42秒


今日は住民一斉に屋根雪下ろし。

屋根雪を道に落とすのでリフトやダンプも用意して次々と運び出す。

このようにすべてを落としてしまうと大変な量になるので屋根を痛めないように下屋という端の方だけを重点的に落とす。

工場の屋根に上がるのは何年振りだろう、去年の大雪でも上がらなかったはず
下は写ってないが2階の屋根の端から雪を落とすので落下に十分気を付けないといけない。
道路に面しているので下にはほとんど雪がなく、慣れていても足がすくむ。

道沿いの雪下ろしが終わると次は庭側に
お隣と屋根越しに「結構雪あるねえ」とか話しながらの作業、そんなにつらくは感じない。晴れ間ののぞく空の下、雪の里暮らし。ご飯がおいしい。


完全無添加楮紙2012年02月07日 10時46分27秒


先週、井戸水で漬けておいたトロロアオイ

色が茶色いことと、ほとんど匂いがしないこと以外は普通のネリの状態

この通り、粘り気も充分。

薪ストーブの木灰で煮た楮に合わせ漉いてみる。

出来るだけ原料そのままを使いたいので水に晒しながらの塵取りも最小限で行った。
そのため若干塵は残っているものの、楮らしい長い繊維の残る味のある紙。
ここで使ったネリをすくって嗅いでみると、なぜか醤油のような生きている匂いがした。

楮とよばれる植物が火と灰で煮られ、水と植物の根からの粘液で紙に
自然のまま、山や畑にいた状態に近い完全無添加楮紙。

KARAKUSA2012年02月08日 08時26分33秒


頂いたKARAKUSAのサンプル用紙の注文、指定納期は到底間に合わず現在やっと半分

ここまでで漉き始めから約30分、大きな模様の上に細かい模様を乗せてゆく途中
小さく裁断してもイメージがわかるように細かい柄にするので1時間弱でやっと1枚。
3枚連続すると握力が無くなるのでこの間にも他の仕事を挟みながら製作。

厳しい冬、寒い日々

あんなにあった雪は少しずつ溶け


いつか暖かい春が来るように 1枚1枚、気持ちを込めて

                   かみの心