試し漉き2018年02月01日 20時34分13秒


試作で漉いた紙の仕上がりを確認 順光で見る飛竜と落水


波楮縞のバリエーション

透かして見ると見え方は一変 紙にはいくつもの顔がある

色々試すことでいろんなイメージが膨らんでくる


まるで炭火で焙られた焼き餅のように
ぷっと膨らんで… ごちそうさま

徐々に頭の中に何かが蓄積されているようだ 

寒い冬にはじっとして何かができそうな春までもう少し


熟練と挑戦2018年02月02日 00時00分00秒


HIRYU HIRYU-stream 濃淡とシルエットにこだわる


飛龍などとのコンビネーション紙 10枚ほど製作してきたがその度発見がある
その発見が熟練に向かう道

サイズを除けばなんてことのないHIRYU-UZUなのだが線の太さ柄そのものを3倍以上にする
手の勢いで描いていた渦を太くするのは至難の業、不自然にならないようにとやってたらあっという間に数時間が

うまくいっているのかどうか自信のないままの終了

                   かみの道

                                  まだまだ道半ば

保存と革新2018年02月03日 00時00分00秒


土曜日午前中に仕事を切り上げ 鳥の子保存会の午後が始まる
丁寧に塵を取ることで紙への意識がどんどん高まる

そしてできるようになればなるほど高みが見えてくる漉き作業

手慣れていると思っている作業でもすべてにかかわることでその重みが変わってくる
紙の道に終わりはない だからこの研修に卒業はない

現代美術紙展1300展の打ち合わせ
追求する方向が全く違う世界 これにも終わりはない

久しぶりに見た自分の作品 A-URA 
突き進むことに終わりはない できることを今やるだけ


久しぶりの風景2018年02月05日 00時00分00秒


一夜明ければ雪の山 これだけ振るのは久しぶり

さすがに閑散とした和紙の里 出社できたのは地元の従業員だけで今日は開店休業

記憶の家もすっぽり雪化粧 隣の公共駐車場から車を出すのもひと苦労

吹き溜まりとなる工場の中庭

屋根雪が押し寄せてくるようだ

たまった雪が引き戸を埋め尽くしすでに開けることもままならない
雪の圧力で下の板が膨らんでいる

工場の入り口の自転車小屋から雪下ろし
実は下ろした後が大変 雪の運び場所は20メートル先の川 

20分ほどで屋根雪を降ろし1時間かけて運び出す
それでも捨て場所があるだけましなのだ

今日は思索の残りで漉くくらいしかできず

春を待つ青

すると夕方には晴れ間 夕焼けが山々を彩る
一日頑張ったことへ雪からの労い

さてもう一頑張り


楮の音2018年02月06日 00時00分00秒

工場と自宅裏の空き地は雪の吹き溜まりとなり、落ちてきた屋根の雪などと一緒になってこんな大きな雪山になる
さて庭の木救助隊はこの雪山へ

ひと段落したところで天然紙の楮を叩く
欅の板に乗せた楮を棒で叩く。

雪で静かな和紙の里、工場の中に響き渡る叩き音

たーん たーん たーん

                  かみ拍子

                                    外はまた雪