岡太神社~奥の院2012年01月01日 02時59分12秒


大滝神社、岡太神社両方の名前を持つ、ここは私たちの心のよりどころ

今年はここの初詣のお手伝い、10時過ぎに神主さんとともに下宮から山に入る。
雪の登山道、途中この山の住人である猪の足跡とともに、通常30分の道も40分以上かけて到着。全身汗でびっしょり、それが10分もしないうちにふるえる寒さに変わる。

滴下品の用意のほか、この場所をしつらえる仕事が満載

ようやく準備完了

そしておみくじの準備も
お餅やお酒などが商品のくじも兼ねていて汗かいてやってきた参拝者の楽しみのひとつ。
この火で暖まりながら
静かに、新年を迎える。

                   かみの時

紙のご縁2012年01月03日 12時54分17秒


洗練されたデザインの東京大学の包装紙

中には瑞泉酒造の泡盛

箱書きにも東京大学のロゴマーク

年末に頂いたものを新年のお楽しみ用として本日1月2日開封

この泡盛は日本酒のような柔らかい口当たり、おでんをはじめ、どんな料理にも合う。

この泡盛の説明書
こんな貴重な泡盛、実は昨年この研究室の名前入りの紙を漉いたご縁からのいただきもの。

心していただきます。多分すぐなくなっちゃうだろうな…


かみの休日~最終日2012年01月04日 11時42分13秒

休みの終わりはあっけないほど早くやってくる。

千古の家で教えていただいた鶴。今年も続けよう
忘れないように

弟家族も帰り静かになったところでちょっとお出かけ
冬の越前海岸、墨絵のような色の海と空

おきにいりのカフェ マーレでコーヒー

さすが中学生はがっつり
薪ストーブの隣の席で暖かく、三方を海に囲まれたようなロケーション


ラストオーダーは日没30分前、粋なシステム


雲さえなければ…
冬の日本海、美しい夕日は次の機会にお預け。
身体も心もそろそろ切り替え

                   かみの日々

                                      始まる

漉き初め式2012年01月05日 12時37分26秒

1月5日、雪の朝、恒例の漉き初め式

卯立の工芸館座敷も準備完了

御炊き上げの結界、この棒はもちろん楮の木(皮をはいだもの)

祈願式

神棚に玉ぐしをささげ

いよいよ漉き初め式
漉き舟には岡太神社・大滝神社の奥の院の御神水が注がれている。

かみへの感謝と無事を祈り

                 かみの始まり

                             工場に戻り、私も漉き初め


冬木立2012年01月06日 08時06分38秒


昨年暮れに試作した紙

年をまたいでようやく乾く

森の空気感を紙の厚薄だけでどう表現するか
試行錯誤の紙、乾くまでどのようになるのか想像しにくかったが、この出来上がりには驚き

これで施主の要求(イメージスケッチ)にはある程度応えられたと思う。
しかし残念ながら実際は違う仕様に変更、こういうこともある…

難を言えば白一色では冬木立に見えて一年中の展示には向かないのかもしれない。ライトアップでいろいろ変えられるとも考えられるが、今回の場所には縁がなかったということか。

行き先は無くなってしまった紙、せめて吊り下げられるように仕立てて保管することに。

貼り場でこの高さ3メートル×巾1.5メートルの紙を枠から外す前に見上げてみる。

なんとそこには今年見た神社の奥の院の木立が

                  かみの棲む森
        
                        心に残る風景は自然に形作られるもの