掘り出し市準備追い込み2011年05月01日 11時32分07秒

越前和紙の里まつり 掘り出し市 5月3日~5日まで和紙の里通り特設テント内にて

5月最初の休日返上で恒例の掘り出し市準備。1年間の試作や納めた紙の残り、在庫処分品などを並べます。
アンモナイト紙、試作失敗のもの。ほんとに化石の様に見える紙はこれ1枚(1個?)

タペストリー用の紙


これはテーブルセンター用だったが麻の網のでこぼこが大きくて物を置くと倒れやすいので壁掛けなんかにどうかな。

唐草模様のものも数点。他の紙とあわせると大変面白い、これを間仕切りや壁掛けにいかが。

この中にいろんな紙が埋まってます。

そして目玉商品、当社の和紙小物製作時に出る揉み紙の歯切れ。

ポチ袋やのし袋用の紙の裁ち端
毎年来られる方も、初めての方も喜んでいただけるように、精一杯準備します。
また紙のいろんな話をしましょうね。今年は祭りの当番に当たっていて神輿やらでそんな時間は無いかもしれませんが・・・


2011年05月02日 21時30分05秒


この時期には毎年いらっしゃるお客様、山根折形礼法教室の皆さんとその主宰の先生。
紙をこよなく愛し、本物の紙を漉く職人を勇気付ける言葉を常に発信される方。私はこの方の認める職人の中に入れていただいているでしょうか。
昨年より始めた完全無添加紙http://osakazu.asablo.jp/blog/cat/lifework/、技術的にはまだまだな私をこの試みに向かったことだけで評価していただきました。

できることを精一杯、今日のお客様にも折り紙をお渡ししてまだまだ見つけられずに供養されないまま冷たい瓦礫や海の中に眠っている方のために鶴を折っていただくようお願いいたしました。
http://osakazu.asablo.jp/blog/cat/senbatsuru/

さあ、明日からもがんばるぞ。始めたころは店に立つことだけで精一杯だったこの場所も、このような紙の応援団を得た今は逆に元気をいただいています。
この場所はいろんな紙を愛する方がいらっしゃいます。じっくり話がしたいのでもう少し余裕の欲しいところですが、紙の神様のお祭りをおろそかには出来ません。

この準備が終わる間もなく、イベントではなく本当の紙の祭りの準備。
この花万灯は地元で活動されて30年以上のベテランの作!

この花飾りの花はほとんど私が挿しました。高い場所はちょっと苦手、伸ばしたフォークリフトの荷台の上に乗り、全体のバランスを考えながらの作業は思った以上に難しいです。
いよっ草月流!とかいわれ、本人はカリヤザキなんとか気分。花のついた竹を籠に挿すのに夢中で全体をあんまり考えてなかった割には上手く行ったんじゃないでしょうか。

この花も地元の方がひとつずつ作ったものを前日の夜仕上げたもの。この日も子供たちのバレーボールの練習試合で一日中動き回った後の夜、すでにくたくたでしたがこれにも参加していました。いつも顔をあわせている近所の人との仕事って疲れていてもなんかやってしまうんですよ。心の豊かさは時間をも作ってくれるものです。

作業が終了、帰り道。これは神社の裏側からの画像、上手く写らなくて残念ですが正面に黄砂に埋もれた柔らかい光の夕日がこの道を照らしてくれていました。
家に帰ると近所の方に頂いたお魚を、奥さんと母合作の絶品料理!が待っていました。あんまり美味しいのでちょっと飲み過ぎほろ酔い気分。なのに夜はまたお祭りに来られる方にお渡しする献下品の袋詰め作業、祭りを支える大事な仕事。そしてまたまた終わった後のビールも格別!祭りは明日から・・・だよね。

掘り出し市開幕2011年05月03日 18時53分15秒

私は簡単にディスプレイを済ませ、オープンを見ることなく祭りの準備で神社へ

奥さんとお手伝いさん2人で開幕を待ちます。

夏らしい紙も並んでいますがテントの色が邪魔・・・

さあ始まりました。1時間前から並んでいた人もたくさんいました。
祭りの準備を早々に済ませ10時過ぎより会場に・・・毎年来られる方も多いので出来るだけ留守はしたくないなあ。
隣では敦賀高校の書道部のパフォーマンス
いろんなお客様との話に心引かれながらも午後4時の閉店を待たずにまたまた神社へ。

神輿を担いで奥の院まで急な山道を往復、雨も降らず暑くも無く気持ちのいい祭りの始まりでした。
さすがに神輿の写真までは無理でしたね。

和紙の祭り2日目2011年05月06日 08時10分11秒

神様を神輿に乗せて奥の院から下の宮に降ろす「お下り」(おおり)は動の祭り。本来の祭りは静かな儀式。
神社の本殿に入場する前のお祓い、結界という場所をしめ縄で作り、浦安の舞と川上御前の踊り手の子供たち、五箇地区の各区長が並んでいよいよ式典が始まる。

本殿へ入場
湯立て神事の準備
これは川上御前が村人を集め紙漉きの技を教える場面。

遠くで見えにくいですがこの川上御前の小学生は資料館に残る肖像画の顔にそっくり。しっかりとした手さばきで村人役の男の子たちの前で技を見せています。

教えていただいた技を皆さんに見せて神事は終了。緑色の衣装を着ているのは上級生、藍染の衣装の下級生は小学校2~3年が主体もじもじしながらもよくこの長時間辛抱しましたね。
長い神事からようやく開放されて子供たちは意気揚々と退場。
この後湯立ての神事、紙神楽とよばれる舞が奉納されるがここで私はタイムアップ。
夜は毎年恒例「奉納らいぶ」地域のお父さんたちが子供たちと一緒に出演。
このようなプロのパーカッショングループも参加
そしてお待ちかね地元中学生ブラスバンド部による演奏。
昔と違って県代表にもなるようなレベル、何より一番彼女たちが盛り上がっていて楽しい夜でした。このあと実行委員は1時過ぎまで飲んでいたそうな。




祭りの終わり2011年05月07日 07時47分41秒


本日は掘り出し市の最終日、明日から平日に戻ることもあってゆったりした朝。いろんな紙を並べていましたがそれなりに量も種類も減ってきました。

私は昼前には神社に、渡り神輿の準備。五箇と呼ばれる地区の神社を神輿を担いで渡り歩く?時々走る行事。今年の役目は「鳶」。神輿を安全に神社まで守る重要な役目。長年祭りにかかわって初めての役。こんな衣装を着ています。
和紙の里通りの休憩中、ちょっと寄り道で撮影。このあと何とか無事に神社に神輿を送ることが出来ました。
写真は当然撮れないのでこれは昔の写真、このように神輿の周りについて警備する役目。

夜はこのようにひと悶着してから奥の院へ
これも昔の写真、カメラ持ってここに入る勇気はありませんが五箇の男がこの中に入らないでいられるわけがない。でも今年は高張という役目、大きなちょうちんを持って神輿を照らすので当然ここには入れません。今年はしょうがない、また来年だ。

奥の院に神様をお返しして、神事は終了。「松阪唄」の声が山に響き、神輿は神社に帰ってきます。
静かな祭りの終わり。いい天気でよかった。
あくる日は朝から仕事、そして夕方から祭りの後始末、その後の慰労会はなごやかで楽しくて・・・
1年で一番忙しい休日は終了。