新PC2011年06月01日 15時08分17秒

いただいたミョウガ、母の絶品つまみで1杯余分に泡盛を・・・
PC届いてから1週間、ようやくブログ更新までこぎつけました。まだなんか隠れた不具合がありそうですが・・・

いただいたミョウガ、母の絶品つまみで1杯余分に泡盛を・・・

貼り場2011年06月03日 20時54分33秒


今日は親戚の葬式ということでこの貼り場担当がお休み、久しぶりの貼り場。
これは昨日漉いた紙を今朝圧搾して水分を抜いたもの。この押し加減で今日の仕事の質が変わる。今日は布を介した貼りなので水分は多め。普段は布を外して貼るのでしっかり押さないと紙が柔らかくなり、ちょっとしたゴミなどで紙を破くこともある。

年季の入った板、たぶん40年以上使っている。この周りにうすめた糊を付け、水気を含んだ紙を一枚ずつ貼ってゆく。中には私より年上の板も。ということはこの貼り場に入って20年ちょっとの私はまだまだひよっこだ。

レザー刷毛とよばれる道具。しっかり圧力をかけて貼りこむ。薄い紙や小さい紙では普通の刷毛でも充分だがこの襖という大きくて厚い紙には普通の刷毛の力では貼り込めない。

四隅をしっかり糊で貼りつけた紙はへらを使わないとはがせない。
このへらも手作り。本物の職人は道具も基本的に自分で作る。

貼り込まれている板は銀杏の板。なめらかな表面を持ち、板にとって過酷な湿潤乾燥の繰り返しである紙漉きの道具としては最適なもの。しかし一枚では不可能な大きさである襖用の板はどこかで継ぎ合せているために多少の継ぎ目は出てしまう。この板を作る技術も残していかないといけないのだが仕事が激減した現実は厳しい。この継ぎ合せを含めた板の中の紋様を板目といってこれこそが手漉きの証だったが、金属板で乾燥される機械漉きのピカピカの表面と比べられ、邪魔なものとしてしか扱われられない。年季の入った板の出す味はいいものなんだが・・・つくづく残念。

重い板を乾燥室から引き出して乾燥した紙をはがし貼り込み、裏返してもう一度とこの繰り返し。漉き場を女性に任せている越前で貼り場は基本的に男の作業。これをやると夏場は汗をかき、とにかくごはんがおいしい。そしてもちろん晩酌も・・・かみと暮らす毎日


ART WINDバリエーション2011年06月06日 17時40分18秒


ART WIND

KARAKUSA

RASEN

MOSAIC

STREAM

DIA-LATTICE

BUBLE

SPIDER
もう団扇とは言えんな。


初夏2011年06月07日 08時40分09秒

今日は朝からいい天気、飛龍は乾くのが遅く、ある程度水分が抜けるまでは水平にしておかないといけない。こんな日は外に干しておく。
雲一つなく、さわやかな初夏。所によっては30度を超えたところもあったらしいがここは山に囲まれた和紙の里、山の空気が気持ちいい。


過去現在2011年06月07日 23時18分19秒


今日も快晴が続く。組合管理の売店「えちぜん」より展示されている明かりのご注文。現物を見て同じものを再製作。これも取り替えないと。
だいぶ傷んできたね。日本人なら紙は触ってみたいものだからしょうがない。

その帰り、パピルス館の駐車場にある展示を見た。これは母の作品でできればアップで紹介したいところ。しかしアクリル板も歪むほどの直射日光、寒暖差、湿気など紙にとってこの上もなく過酷な状況で屋外に展示されて20年以上、残念ながらさすがにカビなどのシミが出てきているので小さい画像だけ
でも特別に耐光堅牢度の優れた染料を使ったので今でも色そのものはほとんど褪せていない。しっかりとしたガラスケースで湿度管理などをすればまったく変化はなかっただろう。

仕事の後、いつものように子どもたちとバレーボール練習、その後次女のトランペット教室へ送り迎え、午後9時過ぎようやく晩酌泡盛の後、鶴を折る。
このところ忙しさに2・3日空けることもあるが「白い千羽鶴」は続けている。今ではこの紙を手にすると自然に折り始めてしまう。