飛龍乱れ格子2014年02月12日 19時56分45秒


飛龍による格子、私はこれを乱れ格子と呼んでいる

白と銀、重なりと交差の割合を考えながら飛龍による直線を引いてゆく
作業場では3人の職人が在庫となる襖を漉きながら、私一人その隣でこの紙を漉く

二つの場所で漉く紙の売り上げはここ数年一人で漉く私の紙とほぼ同じ金額、そこまで襖紙の売り上げが落ちている
実は手漉きの襖用の紙をお客に勧められる人は貼る職人である表具師や経師

これらは物のない時代のままのシステム、紙そのものを営業できる人はもはや限られている

販売する仕組みが崩壊していながら未だ根本的な手だては何も出来ていないのが現状

こうなることは予想されていたので昨年のうちに対策が必要だったが…

出来てないということが現実、遅れをとっていることは自明のこと

ならば今からやるしかないようだ