事務所に住む紙2014年02月15日 22時06分23秒


バレーボールの試合が早く終わった
歓声が響く体育館を後にして家に戻ってたまっていた事務仕事

静かな事務所には古い紙が住んでいる

事務所の顔となっているこの揉み紙、改装した時からなのでもう30年近く
かなり色も変わってきた

昨年暮れに座敷からこの場所に一時移動した富士山の衝立は40年物
母の若いころの作品

書類棚の目隠しは麻布に飛龍や落水をあしらったもの
そろそろきちんと片づけないと

昨年の集計、とうとう襖の売り上げは全体の三分の一という結果が出た

わかってはいたことだが…焦ってもしょうがない

寒さで消えた火鉢の炭、工場で火をおこして暖まり

ちょっとお茶でも飲んで

外は雨交じりの雪と強い風

寒い日も心暖かに
天然酵母のパンは火鉢の火でよみがえる

                  かみの火

                                   本物は暖かい