2010年07月05日 18時13分30秒

全日本バレーボール小学生大会、予選からあっという間の2週間、前々日に夏祭りのための金管バンド練習が入ったりとただでさえ忙しい今の小学生生活の中それなりに練習を頑張っていた子供たちのハレの舞台。溌剌とした(であろう?)入場行進は仕事で見られなかったものの、第4試合と言うことで午後から会場に向かうも熱戦の連続で試合開始は遅れに遅れ午後2時過ぎに。
 長い待ち時間、しかし刻々とその時間は迫ってくる。会場とひとつ壁を隔てた渡り廊下で試合直前のウォームアップ、徐々に重くのしかかってくる緊張を振り払おうと最後に皆で肩を組み大声を出しコートに走っていった。試合が始まり一進一退、相手も緊張こちらも緊張、いつものバレーがなかなかできないまま、我慢比べのデュースのあとは相手にちょっとだけ風が吹いて20対22。「大丈夫、練習試合や予選でもこんな試合を乗り越えてきたんだから自信を持ってがんばれ。」だが焦りから自分を見失い目に力がない。ほぼ満員の体育館の大歓声の中、もう細かい指示はほとんど耳には入らないようだ。それでもこの次のセットは17対13とリード、ようやく勝利が見えてきたかと思ったとたん、この子達の足が止まったように見えた。まさかの逆転、そしてゲームセット、泣きじゃくるエース、小さい身体いっぱい使ってボールを追いかけたのにここ一番で後一歩が出ず悔しがるバックレシーバー、最終学年でやっとつかんだレギュラー、最初で最後の大会のあっけない終わりに呆然とするキャプテン・・・ひとつくらいは勝たせてあげたかったよ。監督の支えにもなれない力不足のコーチで申し訳ない。だけど、君たちとここに来れたことは本当に嬉しかったしこんなコーチでもここまで来たんだから頑張ってきた君たちを誇りに思うよ。そして勝ちたい気持ちはどちらも同じ、ともに懸命に練習し必死で戦った相手なんだから負けることは恥ずかしい事ではない。悔しいだろうが胸を張ってこの結果をしっかり受け止めて欲しいね。
 涙の記念写真の後、エースに「まだ次の大会があるぞ、終わりじゃない。また頑張ろう。」声をかけたが多分耳に入っていないだろうね。暑い夏が始まり、子供たちの第一章が終わる。また練習だ。

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