不思議な暖かさ・・・和紙マフラー2011年12月22日 08時12分57秒


今年9月に作った和紙マフラー Wa-stole

薄い楮の紙をちょっとお化粧

仕上げにこんにゃく糊を塗る。
こんにゃく糊は要するに粉になったコンニャクのもとを、水で溶いて作るもの。日本古来の天然コーティング、紙の風合いを損なわずに水に強く丈夫にする(限度はありますが)。

和紙Washi のストールStoleで Wa-stole

作ったころは暖かくて、まして暑がりの私ではなかなかこの良さを伝えられなかった。
売り出したときにまず聞かれたのは「洗えるの?」
もちろん「洗えません」…もともと汗をかいて汚れるような状況では使わないものであり、「洗える」紙を可能にするための加工が実現しても洗うことによる環境負荷が気になる。「朽ちる」紙はその姿を土や灰に変え自然のサイクルを乱さない…無理をしないこと、大事にすること、工夫すること、我慢すること…気にしないこと

11月の終わりごろでもまだちょっと無理…
今が季節だね。
紙の暖かさ

                  かみの温度

                                     伝える心

寿屋プロジェクト~宴会場入り口2011年12月22日 16時07分11秒


寿屋2階の宴会場入り口用の紙
縦1600に巾1700の特殊な寸法の襖のため、通常使う漉き枠では無理

緑の中に勢いのある草木

乾く前の状態なので色が強く出ているが

乾くとこの通り、色の上にもう一層漉き合せているので柔らかい色の出方になる。

紙は仕立てることで次の顔になる。ちょっと弱そうに見えても襖として貼り上がると凛とした表情に変わる。楽しみだ。
宴会前の高揚感を落ち着かせ、緊張を和らげる。

自然体でこの会場に向かえるように、幸せな時間への一歩を見守る紙。

さあ、今度は宴会場内側の紙。