風の声 ― 2015年07月17日 00時00分00秒
速い雲、山からは風の声
風の声は流れる水の音とともに今日も紙を漉く
水紋の紙、羅紋紙…幻の紙とされいまだ漉き方は謎のまま
でもこれは私の考える羅紋紙、おそらく昔の漉き方ではない
それでも鼠色の雲肌の上に現れた美しい紋様はお気に入りの紙の一つだが見本帳ではなかなか再現できない玄人好みの紙
仕上げ作業が楽しい紙は締め切り前に漉きあげてそのまま納品
どんよりと黒い雲の中、休み前の運送屋に持ち込み
ようやく一息と言いたいが
雨の様子が心配、豪雨被害はこの時期に集中しているので上流のダムの様子を見に
ダムの貯水量は3分の一ほど、これがいっぱいになるまでに雨が止めば問題はない
さらにもう一つ上流のダム、ほとんど水は溜まっていないようだ
相変わらず山からは風の声、無事であることを祈るだけ
夕方の割には空が明るい、雨はおそらく大丈夫
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