守り伝える暮らしと匠の技2017年07月15日 00時00分00秒


晴れの予報を信じて本日夏障子入れ替え

座敷と仏間の襖を外し

畳を上げるのはなかなか重労働、噴き出る汗

今年は居間の畳も上げ、ついでに使わなくなった掘りごたつのふたを開けると
床下まで水が来ていたことを示すひび割れた泥 それは豪雨の痕跡

午後3時 油団を敷いて完了
夏のしつらえ 季節に寄り添う日本の暮らし

作業の後は千三百年大祭事業部の視察 割拝殿建設現場
まず材料を仕立ててから奥の院に運んで組み上げるための作業場

必要最小限の図面

型紙は何と手描き これに合わせて微妙に修正しながら仕上げてゆく

機械の入る余地のない仕事

すでに大工仕事を超えて まさに彫刻

道具までも美しい




砥石に現れるくぼみ ひとつひとつ刃の形が違うノミのためのもの 



機械はどれも使いこんんでいい顔をしている



台座に残る格闘の記憶

かすかに残るノミの切り跡

静かに時を待つヒノキたち

想像以上に長い梁、神輿が通る分背を高くしたのでバランスをとるのに幅も大きくなった
木が語る匠の技 立派な割拝殿になるだろう これが奥の院に建つのは秋