KAMI road2017年08月01日 00時00分00秒


樹齢100年のザクロ、今年もかわいい実を付けそう

KURA ギャラリーは展示というより倉庫
見せたいものの整理がつかない状態

楮乱れ格子、線が入り組んでどこに向かうのかわからない
線が集中したりぽっかり大きくいびつな4角形になったり それが味わい

水切りすだれ紙 何度も漉いて今回からはようやく真っ直ぐな線を引けるようになった
資料撮影のつもりで見ていた紙が語り掛ける

KAMI road 手前はぼやけていてもその先には光り輝く道がはっきりと

                   導くかみ

                        迷いを捨て目の前にある仕事を誠実に


夏模様2017年08月02日 00時00分00秒


明るい朝の顔を見ながら工場に

雲肌楮紙の5×6判 大判ならではの大胆な雲肌

厚みのグラデーション こういうグラフィックな柄が一番苦手

夜は卯立の工芸館運営会議 運営の話から漉き方、原料やネリ、機械の話まで9時過ぎまで
伝統工芸士としてもっとここに集える余裕があればいいのだが

手漉き和紙だけで暮らしてゆくには厳しすぎる時代、技術を認めていただくのはありがたく光栄な事だが遺産扱いに未来はない

ものつくりとは…などと流行のストーリー作りに道を見誤らないように

                 かみと生きる

                                 伝えることとは何


夏模様 22017年08月03日 17時25分31秒


5回目の卒業証書漉き指導 今日は大人数でお昼過ぎ

卒業証書の透かし ここの小学校は今年この紗型を製作し今回が初の卒業証書
創立100周年に卒業と二重の記念、良い紙になるように精一杯 

ようやく梅雨明けで梅を干す 3時過ぎると日が陰る和紙の里、少しでも当てる時間を

これまた苦手なストライプ柄 これはこの面が裏となる変わった紙
ちゃんとできているかどうかは乾燥後紗から紙を剥すまでわからない

再会2017年08月04日 00時00分00秒


ちょっぴり膨らんだザクロの花 タコウインナーに見えるのは私だけ?
今日も暑い一日

工場は試作祭り 




2種類のストライプ 飛竜と楮それぞれの味

目黒雅叙園百段階段 「和のあかり展」以来の西元祐貴氏の作品
昨年の龍が和紙の里に

当社の雲肌に浮かぶ女性像 上下に蚊帳生地飛竜
アプリを入れたスマホをかざすと女性が白竜に 一度体験してください

卯立の工芸館 先月に引き続きハイレベルな展示

西元祐貴 帰京龍展

卯立の工芸館にて8月いっぱいまで展示されています

仕上げて漉いて2017年08月05日 00時00分00秒


仕上がった試作達

いろんな試みを提案しても何の返事もないまま消えてゆく紙

いい感じの絡み方

少しデザインを提案、こんな風にしたらもっと面白くなるかも

さらにチャレンジ これだけは作ることを簡単に消費させないようにすることと
あまりに作品的になり過ぎたのでこれだけは手元に残しておくことにした

常にイメージの蓄積が必要、それは作るエネルギーを保つこと 

試作といえど 試作だからこそ 次へのイメージのために

とりあえず何か の注文で適当に作ればその時点で終わり 

きちんと作ったつもりでも要求されたものになっているかはわからないままのことも

作る気持ちを消耗させられてもまた作ることでエネルギーを蓄積

この繰り返し

さあ試作を確認したら次の作品に
大きいものを意識して作った紙でも予算や展示場所の関係で小さいものも作る

大きい作品のイメージのまま小さな枠でテンションを保つ

簡単そうで厳しい仕事