本物を作る心2014年07月14日 23時12分02秒


今日は新世代の襖紙を仕上げ
調№5108 楮のラインによる乱れ格子、本来の襖紙のように圧搾して板に貼ることのない紙

優美な雲肌はそのままに伝統的な漉き方の襖紙にはない立体感がある。

新世代と言ってもこれを発表してからすでに10年以上、いかに襖紙が停滞しているか


夕方からは久しぶりの八ツ杉千年の森、「越前ものづくり塾」
今日の講義は八角堂で、去年はここで子供たちの宿泊通学、近年はクラフトマーケットとしても利用されている

この施設ができた当時はいまだて現代美術紙展のアートキャンプの会場として数々の作家を受け入れてきた
通い続けたこの場所、またひとつ思い入れがふえそうだ

講義に関連させたワークショップ、うまい構成で格子の話がしっかり頭に入ってきた

何ができるかはわからない、でも次第にできそうな気がしてきた

作ることにあこがれていたあのころの気持ち、それが今実現して紙を漉く毎日となっている

                   かみに感謝

                どんな厳しい状況であろうと本物を作る心はそのままに

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