心は休日2014年07月06日 18時39分00秒


今日はお大滝区の総出、山の下刈り作業
隣組の組長なので昨日からいろいろ準備

でも山に入るとなぜかほっとする

今年の下刈り場所は檜林担当
檜皮(ひわだ)という神社などの屋根に使う皮を採取した檜林にはその名残が

かなり蒸し暑い日だったが山頂付近は涼しい風、気温は2~3度低いだろう
このへこんだ部分はここが外敵を迎え撃つための切込みだった

それほど力を持っていた大滝寺

こんな山の中にも歴史がある

大杉広場の反対側にある二の杉
威風堂々の姿は負けていない

毎回出会う山の住人
作業は淡々と、そして大汗かいた後の慰労会はなごやかに賑やかに

                 大滝ものがたり

                             ブログの写真も忘れるほど

自分を見ること2014年07月07日 22時02分58秒



先月撮影された番組が放映される
モデル出身の素敵なゲストに終始笑顔で(にやけて)応対

番組終盤、「自分の夢は?」との質問に両親から受け継いだ襖紙を伝えることと答えていた

本音ではあるが重い言葉に鳥肌が出た。有言実行となるように精進

夜はその襖の仕上げ作業
宇野紙店発行 本鳥の子襖紙集 清峰№656 

2枚組の上品な山
雨音もやみ、静かな和紙の里の夜

漉き始めてから3年、これといった結果の出ていない完全天然楮紙
ちょっとした出会いからいよいよ動き始める紙

何かにひかれるような必然を感じる その時が来たのだろうか

                  かみのままに

                              気負わず焦らず自然体で

心模様2014年07月08日 00時00分00秒


ART WIND バラのイメージに薔薇の色も加えてみた

やさしい色と形、作る気持ちが紙に通じた瞬間

台風の影響か急に気温が夏に

庭に両親が植えた朝顔、花はまだ咲かないまま蔓だけはどんどん伸びる
そこに一本の電話。

新しい紙の世界へと私の肩をそっと押してくれた人の訃報

景色から色が抜けたような気がした


宙に浮いたような気持ちで仕事を済ませ、昨日突然決まった紙仲間とのフードファイトへ

赤くさびた鉄板で準備は万端

食らう!
そして叫ぶようにしゃべって飲んで汗かいてまた食らって飲む

久しぶりのエネルギッシュな会は2次会へと
暑い夜、熱い会話で身体と頭をかき回す

そんな日もある

おくるかみ2014年07月09日 22時26分59秒


静かに楮で薄い紙を漉き、水で細かい穴をあけ

唐草と水玉

午後やっと紙が仕上がる

唐草の中、三椏で漉いた水玉が光輝く
その時が来たらこの紙を漉こうと決めていたがあまりに突然

午前に漉いて午後までに乾かす、慎重に漉いたつもりだったが…やや薄過ぎ端に破れ少々

いつものように笑顔で許してもらい、棺にふわりとかける


                  おくるかみ


                   また後ろから背を押してもらったような気がした

空に2014年07月10日 22時11分34秒


常に私の前を歩いていた人はそのまま空に
紙の行く先に躊躇していたころ

「私もやるから、あなたもやるべきよ」と背中を押してくれた

未熟な紙でも「すごいね」とほめてくれた

直接話すことは少なくなってもそこにいてくれるだけで力になっていた


紙の世界は厳しくそれでもまだまだ道半ば、今の自分を見てもらおうと漉いた紙
褒め言葉を聞くことはできないけれど

「まるでウェディングドレス」 思いもしない言葉にこらえきれず

                   合掌