春支度2015年04月05日 21時42分42秒


今日は岡太神社大滝神社奥の院の参道整備とブナ林の木起こし

雨の中奥の院到着

今年も堂々とした大杉が私たちを見つめる中での作業は雨の中粛々と

森の小人

山桜は5分咲きか

古木に不思議な造形、山は芸術家

午後からは卯立の工芸館へ 気迫のこもった墨パフォーマンス
この会場に溶け込む音楽の中、大胆に筆を踊らす

その作品群の中に花を 凛とした中に春のやさしさ

書、花、音楽、そしてこの空間、すべてが一体となった素晴らしい会場
パフォーマンスの後は座談会に語り手として出席

 テーマは「土を語る」…私は何でここにいるのでしょう(苦笑)

結局私は紙の話に始まり紙の話で締める、これしか話せないからね

数々の作品群に私の紙もお手伝い

上下に漉いた静海波飛龍と墨アート

紙からはみ出す波
この春のしつらえに呼ばれた雀が会場に

雨模様の春支度、外には満開の桜


継貼り2015年04月06日 21時59分07秒


昨日乾いてきた大判の紙だが実はこのままでは大きさが足りない
下を継貼りして完成、W1500×H3450となる

いつもやってくれる職人はお寺の用事で欠席、本日は私が久しぶりに継ぎ貼り

まあまあ満足できる仕上がり
午後から始めた貼り継ぎ作業、不思議に電話も少なく2時間弱で仕上げた

見た目以上に手がかかる仕事

                  かみを継ぐ

                            でも紙に触れていられる幸せ

ARTWORK~手の動きのままに2015年04月07日 20時23分23秒


ARTWORK こういう仕事の後には余韻が残る

たまたまいただいたARTWORKの試作
手は止まらない

もっともっとと動きをやめない手

私の作るものを理解しておられるような指示スケッチに沿って

すいすい漉き続ける

留めところに苦労するくらい

あっという間に3枚の試作は完成
できるときにはこんなもの、自分がという意識はそこにはない

                   かみの時

                      それは作らせていただいているということ

手仕事2015年04月08日 22時15分02秒


記憶の家、仕事の合間に少しずつ片付けと整理。5月の連休までには展示できるように
今年の桜は長生き、今も2階は特等席

今日は乾燥場、久しぶりの5×6判の紙の貼り付け

体で覚えたこの仕事

今では考える前に手が動く

襖の仕事が順調だったころは朝から晩まで一日中貼っていた。
汗まみれになって来る日も来る日も…

早朝5時には工場に入りボイラーに点火、前日漉いた紙は早いうちに圧搾して準備しないと間に合わない
紙の仕事をやめたいと思ったことはなかったがこの仕事から解放されたいとは何度も思った

でも今はこの仕事に手仕事の時間がとられるのがいや
勝手なものだね

今日も残業、静かな一人の時間。手を動かしながら頭の中は自問自答
どんなに納期が厳しくても仕上がってしまえば気持ちも軽くなる

自然と感謝という結論、後始末をして今日もお疲れ様

感謝の気持ちは前を向く原動力、

                  かみ仕事

                                 今日一日を精一杯


HIRYU-hexagon2015年04月09日 00時00分00秒

飛龍で六角柄、ひとつひとつはこんな感じでも

大きい画面でかなり印象が変わる

アバウトでいながら大きな流れはきちんと作るとこのように仕上がってゆく
HIRYU-hexagon これからの展開に期待できるな