納期とこだわり2015年12月14日 00時00分00秒


日中ではできない大判3400×650のHIRYU-kiku 薄い楮の地紙が下地になっている
輪郭まではそこそこ早くできたがそこからが大変

幅が狭いからと楽に考えていたが さすがに3400もあると相当時間がかかる

それでも満足いく出来上がり

この花びらのグラデーションが身上の紙、一枚当たり漉き重ねてゆくこと6回
気の遠くなるような作業だがこのこだわりだけは守りたい

納期は迫るができることはしっかりと

デザインということ2015年09月02日 22時39分09秒


若いころは県のデザイン事業が盛んだったこともあってデザインに関する講座をいくつも受講していた

なんとなくデザインという定義が大きく広がってきていることは感じていた

ただここ数年はいわゆるデザイナーと呼ばれる顧客とのやり取りで目指すものがあいまいで苦労することが多い

言葉は巧みで、書類は緻密にできていても肝心の形が見えてこない

それどころかラフスケッチすらないまま、雑誌やPCの画像をそのまま再現するような仕事

問屋制度が崩壊していろいろな職業が生まれてきたが、ものを作ることとそれを使う人までつなぐこと、近くなっているようで実は遠くなっているのではないのか

雲肌大礼紙 ざっくりとした繊維と流れるような雲肌は画像で伝えられるものではない
彩№701 丈長(幅970ミリ×高さ2200ミリ)

今年2度目の 舞鳳№4 偕楽
漉き模様としての一つの頂点

HIRYU-CIRCLES ラフスケッチだけの指示書から製作している

発注者と充分コミュニケーションが取れているからできること


楮ストライプ

楮をこれだけ真っ直ぐに並べるのは一本一本手で置くしかない
自動化された便利な機械を使ってるとしても物を作るのは人でありその手

同様にどんなに伝えるツールが進化しても人と人がつながることが最終目的のはず

表情がありニュアンスがある人の言葉に勝るコミュニケーションツールはない

ものを見る目、感じる心は自分の中にあるものだから

誰にでもある

                 かみの手

                                見る、聞く、触れる


里の夏2015年07月25日 00時00分00秒


朝から快晴、こんな日は天日干しが一番早い

波飛龍落水、指定柄のためいただいたパースをちょっと自分流にアレンジ

HIRYU-RASEN BLACK base

黒い地紙に白いラセン、強いコントラストで思った以上に新鮮

夏空のおかげで漉いた紙が次々と乾いてゆく

午後からの漉き作業はひと段落、福井市街まで配達
今日の暑さは東京と同じくらい

夕方から大滝区納涼運動会、遅れそうになり走ってきたのですでに大汗

運動会という宴会、飲んで食べて笑ってちょっと動く(笑)
山からの風はひんやりとして思ったより涼しく、楽しい笑い声が響き渡る和紙の里

ビンテージ2015年04月12日 23時21分17秒


ピアノとリスニングルームとして使っていた土蔵、どうやらシロアリによってかなり傷んでいるようなので床をめくることになった。

中にあったピアノと30年以上愛用してきたオーディオ機器を移動することに

当時最高ランクとされたSHURE V15 TYPE Ⅳ 

SAEC この当時最高ランクの評価のトーンアーム

Technics 今のPanasonic製ダイレクトドライブのターンテーブル
でもレコードは10年以上聴いていない

sansuiのアンプ、トランスの故障で修理を断念

Electro voice SENTRY Ⅴ

今でもしっかりした骨太の音

デザインが気に入って買ったFMチューナー、今見てもほれぼれする
最近はCDやipadで聴くようになってしまい、ここ10年手を触れることもなくなっていた

このCDプレイヤーも30年近く使っている

壊れたsansuiの代わりに使ってきたアンプ。大音量を出すこともしばらくおあずけ
聴き納めは古い曲ばかり…