紡ぐ紙 ― 2015年06月05日 00時00分00秒
これは創作和紙の原点、紙の原料である楮を横糸にして漉き込み連続させる紙
布でも間の横糸を抜いて同じようなタペストリーとして発表されていたがきっとこれを見ていたはず、ほとんど同じような柄になっていた」
この紙は機織りと同じ、糸状にそろえた楮を一本一本並べ紙に漉き込んでいる
夏障子として発表され、かなりの高評価を得て国の機関のコンテストで賞をとっていた。
それはあくまで建具の一部としての扱い、当時の素材産業である和紙に対する見方であった
どんなに考え、工夫しても素材やインスタレーションという仮設の作品の素材に過ぎない和紙の価値を認め評価することは難しいだろう
寿命のある紙、作ったものがいつまでも残るものではないからこそ、何物にも縛られない自由があり、次の世代に物質的にも精神的にも負担を残さずない
作ったものからの執着を排し、潔しとする
かみの道
それでも作る、造る、創る
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