2度目の立会製作2015年08月26日 00時00分00秒

本日は自分で製作したい方のために工場と私の手をお貸しする日

10年前に納入した照明用の紙が無残な姿で帰ってきた。

この状態を見てもらうため一時現場から外して持ってきていただいたそうだ

端はボロボロ、あちこちシミや変色、楮も紙からはがれてしまっている
防炎剤を塗ったとのこと、おそらくその影響と白熱灯の紫外線を四六時中浴びていたのだから仕方がないだろう

さらに紙のしなりを生かすということでカーブしたアクリル板から端をわざとはみ出させている。
はみ出した部分の痛み方が特にひどい。そして貼った時の気泡が残っていた。施工もかなりレベルの低い仕事のようだ。

当時はそんなにきれいに紙がしなるとは思えず、いずれ垂れ下がって見栄えの良くないことになると猛反対したのだが聞き入れてもらえなかったようだ

今週末にお客様が使用するのでということ、

とてもこの状態ではきれいにするのは無理、

とりあえず応急処置で修復してお返しする
なにか違うオブジェに変身、光を入れたら修復跡は一目瞭然なのだが

そんなやり取りの中、一日工場と私をお貸しして思うように製作していただいた
これは2度目の製作、前回はちょっと手を加えたくらいだった

せめてもう少し早めに全体のスケッチやイメージを知らせていただければもう少しできることがあった。

あまりいいとは思えないけど今回は黒子に徹して

スケッチやイメージまでは私にはわからない

伝えたいことをしっかりしてあとは任せていただいた方が紙にはいいようだ

まだ後期はずっと先、できることはいくらでもある

ちゃんとやり取りしていただければきっといいものはできると思う

紙のためにはそういう時間を大事にしてほしい