炭を紙に2010年10月30日 16時48分01秒

八ツ杉という山深い場所にある森の家で炭を紙に漉きこんで作品を作るワークショップの手伝いに
紙展という現代美術展にかかわっていたころはことあるごとにこの八ツ杉に通ったもの。
アーティストを宿泊させて作品の公開製作したり、展覧会の打ち上げで朝まで大騒ぎしたり、いろいろ思い出のあるところです。
準備はある程度できているのでこちらは原料などを運ぶだけ、いつもは何から何まで自分でやらないといけなかったので今回は助かりました。
まずは八角堂という大きな木造のホールで説明、伝統工芸士である母の話の後、本日の作品製作の流れの説明。かなり寒い日でしたが床暖房でポカポカ、さらにあとでこの囲炉裏に炭を焚いて更に暖か。
さて製作開始。待ってましたと皆はりきって作り出しました。
みんな時間とお腹のすいたのも忘れてたところに昼食タイム。名残惜しそうな雰囲気で食堂に集まると・・・このご馳走!肉魚は全く無しの地元産の野菜だけの料理が大皿に盛り付けられたバイキングスタイル。見た目も食べてもおいしいこと!御飯おかわりしちゃいました。
ここで使われている炭は先週この釜で焼いていたもの、参加者は自分の竹やいろんなものを炭にして紙にすきこんでいます。何もかも自分のオリジナル、楽しいよね。
次々出来上がってきた作品。中には大きな炭を入れたものもあり、ちゃんと紙をからませないと取れそうなものや、細い竹の炭が入っていて今にも折れそうなものまで・・・うまく乾燥できるといいけど
ある程度水気を切ったものを室内に入れて乾燥、今日の夕方まで床暖房が効いているので2日もあれば乾くでしょ。
このホールの中心の囲炉裏には炭が熾してあり、作品を作り終わったあともこの周りであったかいお茶が、皆なかなか腰を上げられない。
朝から午後3時過ぎまで、わいわいがやがや、大人の楽しい休日。雨交じりの寒い日だったけど、参加した方の喜ぶ顔で母はもちろん手伝いの私と奥さんもぽかぽか暖かい一日となりました。