屏風2011年04月28日 14時24分11秒


紙は仕立てることで本来の姿になると思う。
漉いただけの紙は掘り出し市などで買っていただいているが、果たしてどのようにお使いになるかは自由だし、貼る技術やかかる費用などによって様々なのでその実体はほとんどわからない。

これは屏風なので表の紙だけではなく、このように裏の紙も含めて職人の手によって仕上げられる。フチは漆塗り、紙丁盤(紙の貼り合わせによって丁盤の役目を果たす)が使われている。裏側の紙は本花色という黒に近い緑色の紙、屏風の裏側にはこのようなものが良く使われている。
もちろん当社の手漉きの紙。
金具にもこだわりが

ちょっとしたおしゃれ心

ここまで手をかけた紙だからやはり仕立にもこだわって欲しい。
漉いたそのまま、裁断もしない紙を味があると使っていただくことが多いが、熟練した職人の手により貼りこみ、仕立てることで価値が完成することも知っていて欲しい。
仕立てられた紙が誇らしげ・・・