しつらえの大切さ2012年07月18日 07時32分53秒

夏障子の入れ替え作業中に

20年近く前に当時付き合いのあったインテリアコーディネーターのプロデュースのもと、製作した屏風が出てきた。


羅紋(ラモン)という紙を復刻したくて試行錯誤の途中に出来上がったもの
女性的な柄が多い中、これは男性的な力強さがある。

残念なのはこの縁…伝統の形から離れ細いものが選ばれ、木の質も良くない上にモダンに仕立てようと考えたのかおかしな色(グリーン)でしつらえられている。

インテリアコーディネーターの方に母が誘われ、二人の個展ということだったが屏風などはこの方の意見で製作、出来上がるまでどうなるかは知らされないまま…

都内の高級ホテルの一角を借りた初めての東京での展示会、小物はそこそこ売れたようだが並べた屏風は売れ残る。紙そのものの評価は良く、この後コーディネートの仕事がいくつか来たらしい。

デザインの方向違い…違和感はあったが当時それを指摘する力は無かったから仕方がない

このようなしつらえではいけないという反面教師に使われてしまった紙、残念だが幸い屏風として紙蝶番などはしっかりしている。

そのうちこのグリーンの縁だけを取り換えて本来のしつらえにしたい
この紙の居場所を作るために

                 かみのしつらえ

                              それまでしばらくここに