鳥の子ってなあに ― 2015年06月24日 00時00分00秒
今日も注文の紙を漉く
たとえこれが初めて漉くものであっても、求められた紙にできるだけ近付くように
襖が激減、現在はこれが私の仕事
夜は越前和紙を愛する会の講座「鳥の子ってなあに」
この問いかけに対する答えは実質これだけ
でもそれがすべて
どんなに説明を尽くしても紙が語る言葉にはかなわない。
この講座の結論は私たちに誇りをもって漉き続けよという激励
越前は漉く技術の集まる場所だから、欲しいといわれる紙をその手で作り出し続けてきたことが伝統
だからこそ、越前はこれ!というものがない。でもそれは越前和紙の職人としていろんなものに挑戦し続けてきた証しでもある。
鳥の子と言う名前は単に紙の色が卵の白さである例えに過ぎない。でもその奥深さはひたすら昔からの製法の紙を守ってきた美濃紙などと同じように説明できるものではない。
売る人が需要を見つけ、それに応えられる高い技術を持たないと越前の紙漉きとして続けてゆくことはできない。
現代は作り手にその需要を見つけることから始まり、売れるようにいろんなデザインなどの加飾までも要求されている。
そういうことも必要なのはわかっているがもっと作ることに集中したいものだ
かみの道
漉き続けられることへの感謝
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