襖紙~漉き模様 ― 2015年03月26日 21時50分47秒
気温は低いものの、朝から快晴

いよいよ春
漉き場にも春が
梅模様の襖紙、花一つ一つ漉き描く
濃淡で奥行きを出し、きれいに並んだ梅の花
花の配置と間隔にも心配る
最後にそれをあえて隠すように銀砂子を漉き入れる
下地が透けて見えることを想定しての銀砂子のあしらい
梅の花にさらに奥行きをもたらせる技術、これはおそらくどこにもまねのできない技
八雲№354
取扱い代理店 京都…(株)大一商会 東京…(有)だいいち
私がこの工場に入ってから製作された柄で比較的新しい紙。残したい技術の一つ
その隣の漉き場では格子グラデーション
小さな漉き枠を使い漉き継いでゆく紙、ちょっとした心配りで出来上がりに大きな差が出る
すべては残すため、伝えるため、続けてゆく
かみの道
動かす手がある限り終わりはない
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