かみを叩く ― 2016年03月09日 23時33分53秒
本年最後の天然紙 薪ストーブの木灰煮土佐楮 荒い繊維が残らないようにしっかりと叩く
紙の原料を細かく砕くのにパルプなどの場合はビーターですり潰すのだが楮の場合はそうはいかない。繊維が長く強いのですり潰しきれず絡まったりして小さな粒になったりする。
当社ではこのように叩いて細かくした後、なぎなた状の刃がついたなぎなたビーターで解して細かくしている。
そしてもう一つの主役、昨年11月に仕入れたそのままの無添加トロロアオイ
業者用の餅つき機で叩きそれを水に漬けこんでネリという粘液を作る
この場合、通常は強い粘りを持つ一番ネリより叩き直した2番ネリの方何故か状態がいい
全く匂いもしないし気持ちよさそうなので素手で混ぜたらかゆくなった
当たり前、山芋と同じだから…なんかうれしい
トロリと糸を引くような粘り
状態がいいと布で濾すにも手間がいる
準備は万端、あとは漉くだけなのだが 肝心の漉き作業は仕事と来客の連続で撮影できず
叩き作業で手にはマメ、ジワリと汗が、やはりこれは真冬のほうがいいようだ
最初は不安ばかりだったが年々漉くことに喜びを感じてきた
出来上がりが楽しみな天然紙2016
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