体育館の休日2016年03月06日 00時00分00秒


久しぶりの体育館、本日は南越ブロック強化練習会 新人戦県大会出場チームによる練習会
わがチームはインフルエンザのため予選を欠場、残念ながら新人戦県大会には出場できないものの会場の当番校として参加

よく頑張ってはいたがやはり予選の緊張感を経験していないチーム、後半は地力の差が出てきた。

勝つことも大事だがこういうこともある。いろんな経験をしてほしい。

会場を早めに出て、父を福井市まで送る。そして夜は次女のための照明器具製作
体育館で見た子供たちの姿、次女の小学生時代を思い出す

成長するわが子、でも私はまだ小学校から卒業できていないのかもしれないね

春色飛龍2016年03月07日 00時00分00秒


春色の飛龍たち













楮と飛龍2016年03月08日 00時00分00秒


楮によるウェーブ 飛龍とは違うシャープさがある
手をかければ太さもそれなりに変えられ、特に細い線が必要な場合は楮の方がいいようだ


2×3判の飛龍紙 短納期で連日の製作
一日に最大30枚まで可能だが他の仕事や体力の問題で一日20枚できるかできないか

こういう仕事もある

通常の飛龍 30センチ以下の小さい紙なので細かく漉き込む

唐草柄など 楮はこういうことはできない

地紙なしなのでレースのような紙を漉くこともできる

飛龍乱れ格子 白と銀のラインの格子だけでベースとなる地紙はない
基本的に紙の間に挟み込むことが必要な楮の乱れ格子は地紙が不可欠。そして楮を銀色に染めるのは至難の技

飛龍と楮 お互いの特徴を生かしたすきあかり用の紙
楮・三椏など素材の特徴を生かした紙づくり

いろんな技法や組み合わせ、日本の紙にはまだまだできることがある

奥深き               かみの技

かみを叩く2016年03月09日 23時33分53秒


本年最後の天然紙 薪ストーブの木灰煮土佐楮 荒い繊維が残らないようにしっかりと叩く
紙の原料を細かく砕くのにパルプなどの場合はビーターですり潰すのだが楮の場合はそうはいかない。繊維が長く強いのですり潰しきれず絡まったりして小さな粒になったりする。

当社ではこのように叩いて細かくした後、なぎなた状の刃がついたなぎなたビーターで解して細かくしている。

そしてもう一つの主役、昨年11月に仕入れたそのままの無添加トロロアオイ 
業者用の餅つき機で叩きそれを水に漬けこんでネリという粘液を作る

この場合、通常は強い粘りを持つ一番ネリより叩き直した2番ネリの方何故か状態がいい
全く匂いもしないし気持ちよさそうなので素手で混ぜたらかゆくなった

当たり前、山芋と同じだから…なんかうれしい

トロリと糸を引くような粘り

状態がいいと布で濾すにも手間がいる
準備は万端、あとは漉くだけなのだが 肝心の漉き作業は仕事と来客の連続で撮影できず

叩き作業で手にはマメ、ジワリと汗が、やはりこれは真冬のほうがいいようだ

最初は不安ばかりだったが年々漉くことに喜びを感じてきた

出来上がりが楽しみな天然紙2016

HIRYU-CROSSING2016年03月10日 00時00分00秒


飛龍乱れ格子 英語表記をどうするかでずっと迷っていた

格子はCROSS この格子の連続ならHIRYU-CROSSING
出来るだけ同じ方向を向かないように平行な線が並ばないように

濡れた状態の立体感も魅力的だが乾くとやはり紙

乾いた紙を積み重ねてみると 下になった紙から格子が透けて見えて面白い
実際の使い方ではありえないことではあるがこんな紙が作れたらいいなあ

箔を砕いたものであるからこそできる鈍い輝き

白い直線の飛龍と重なることで奥行きが出てくる
飛龍乱れ格子 技術と感覚の紙