忘れてはならないこと2015年03月11日 22時30分35秒


いつものように紙を漉くことのありがたさ

今一度確かめてみる

こんな穏やかな春先
日本中の時が停まった

「こんな時だからこそやりましょう!」という一言で「福時2011」は4月に開催

東京の夜は華やかな灯りが消え、人通りも少なかった
祈りの形として歩き出したHIRYU-KARAKUSA

訪れる人も少なく、とにかく白い鶴を折り続けていた

未だに誰に知られることもなく土に海に眠る方たちに何ができるのだろう
白い折鶴 忘れないことが祈り

合掌

忘れてはならない日2013年03月11日 18時03分22秒

3.11 私はこの場所でその一報を聞いた

東京からのお客様と福井県庁の職員の方たちと仕事の打ち合わせ中、県よりメールが
東北で震度7、大変な地震らしい。その時はここまでとは誰もが予想していなかった

報道回数も減り、もう遠い昔のようにも思えるのだがまだほんの2年しかたっていない。

折り始めた白い千羽鶴、そろそろ紙の追加を考え始めた時、果たしていつまでも白でいいのだろうか、元気を取り戻すために色を入れてみては…

先週からの特別番組、復興はもちろん未だ見つからない方の捜索も続いていること

                 白い千羽鶴

                                  やはり続けよう

私の3.112012年03月11日 22時28分17秒


あの日、一年が過ぎる。
今日は子どもたちのバレーボール練習試合での黙祷に始まり、そして頑張る人たち、つらい現実を素直に受け入れるためあえてテレビの前に

祈る言葉のかわりにできること
昨年暮れに折り紙の講師をされている方から教えていただいたちょっと難しい鶴を加えて

                   かみに祈る


白い千羽鶴~初盆2011年08月14日 20時21分40秒

震災後はじめてのお盆、遠く離れた福井ですがお参りに来られた方に鶴を折っていただきました。寒い季節から猛暑の季節に変わっても、せめてものご供養すらできないままの見知らぬ人はがれきの中、海の中に眠っておられる・・・
暑い中汗を流しながらの折鶴、でも快く折っていただける日本の心がここにあります。
今年はちょっとだけいつもとは違うお盆の夜。

今だに供養されないまま、もしかしてその存在すら知られない方のために祈りが少しでも届きますように・・・



白い千羽鶴~今こそ2011年08月10日 20時33分45秒


この紙、楮雲肌紙で鶴を折るのは難しい。

折り紙にしては厚く、固い紙。

つんとした先端になるように折るには熟練が必要。

でも心を込めて折ること、それは祈ること
こんなメールをいただきました。

抜粋

帰り際に長田様より頂いた白い千羽鶴の為の和紙。帰宅後早速折って見ました。折る前は普通の折り紙と同じ感覚でおりましたが、形を仕上げる段階になりましたら本当に上手く折れずに悪戦苦闘しました。ところが、仕上がった折り鶴を見て一枚の紙がこんなに凜とした品格のあるものになることに感銘をうけました。長田様の思い入れがしっかりと伝わってくるようでした。

主人に長田様の白い折り鶴の意図を話しましたところ、主人も賛同致しまして、それではお盆の頃に檀家の皆さんにも折って頂こう。

東日本大震災に罹災されました皆様に謹んでお見舞い申し上げます。

この度、越前(福井県)長田製紙所・長田和也様より、白い鶴作成のために「手漉き雲肌紙」という和紙が届きました。

この紙は、震災に遭い命を失って今なお見つけられることも無く、瓦礫の下で過ごしている方々の冥福をいのって鶴を折るため、(こうぞ)三椏(みつまた)雁皮(がんぴ)(あさ)の和紙の原材料全てをブレンドし、すべての技術を投入して今年4月に漉きあげた()()りの和紙です。

この紙を使って鶴を折り、共においのり下さればと思い、長田様にお願いしてお分け頂きましたので檀信徒の皆様にお贈りいたします。よろしかったら是非お折り下さい。

折り紙にはやや厚く硬いので、きれいに折るにはなかなか難しいのですが、どのような形の鶴でも心のこもった祈りはきっと届くでしょう。

折った鶴は、寺にお届け頂く必要はありません。ご自宅のどこかにおいてください。         

平成23年 盆の季節 永 昌 院 


折る・祈る、偶然なのでしょうか、この言葉の形の近さ。

祈りの形、折鶴は日本の心だと思います。