伝わるかみの温度2014年01月07日 22時12分43秒


放射冷却がそのまま家や工場に冷気を漂わす
火鉢の火も手元にしか届かない

凍える手を手湯で温め楮をそろえ

照明器具「すきあかり」の特注紙を漉く

飛龍を直線で流し引き

竹藪のイメージの試作として製作

在庫切れしている襖紙、舞鳳№35番 飛龍(金)今年の漉き始め
伏せた後なので地紙越しに見る模様も美しい紙、ずっとロングセラーを誇って来た

昨年暮れに在庫確認を受けただけで受注ではないが、受注がそのまま工場の在庫を頼る状態なので、在庫切れだとそのまま別の紙に変更されてしまうことも多い

冷えた手を手湯で温めながら二人組で漉く襖紙
3舟あった漉き舟も今はひとつ、どんなに苦しい状況でも手漉きの紙を知っていただいた方に使ってもらえるように、そしてこの紙を漉く手を守るために

漉き続けることが伝えること

午後4時過ぎても庭の氷が溶けることはなかった
この水から伝わる

                  かみの温度

                                紙から心へ伝える心

名古屋の得意先に「紙の温度」という紙の店が。いい名前だといつも感心している。

白い息の最後は体育館、冷えた体と心を温めに
初練習から元気な子供たち、私もつられて体が軽い