全国手漉き和紙連合会 見学会2016年09月02日 00時00分00秒


昼食場所は工房の近所 茅葺屋根の料理屋



焼きたてで絶品、マスの塩焼き




色々お世話になった小原和紙の方たちとはここでお別れ
心のこもったおもてなし、ありがとうございました

愛知県立芸術大学、大型の野外作品がお出迎え


芸術は森から時始まる

展覧会の前に取り組んでおられる修復事業を見学

まだ夏休み中で冷房はなく、説明される方、見学者とも汗を拭きふき熱心に

重要文化財レベルなので作品そのものを撮影はできませんが和紙に関わる私たちの見たいのは仕事ぶり。

やはり気になるのは紙

そして道具

ここで修復する人だけが見られる文化財の裏面
このほか大きく立派な展示会場にある法隆寺金堂の壁画を現状模写した作品を見学。

十数年の歳月をかけ延べ1000人以上の人も手による作品群に圧倒されました。

一日に切手一枚ほどしか進まないこともあったと聞き、

地道な作業を根気よく続けておられる学生さんたちを誇りに思います

その一方で学内には現代美術の作品が点在しています

白い布のなかにスピーカーが仕込まれ、時々がやがやと騒ぎだします

その隣に立つ校舎はモダンな建築 よく見ると微妙なブレもあって大変興味深い

日光を取り入れた明るいアトリエ

芸術系の大学にはこんなものがゴロゴロ

和紙工房はやや狭い場所だったがその作業は本格的、漉いているのは講師と聞いて納得
沖縄で紙を漉かれていたそうです

中庭には土を混ぜ込んだ紙などが板に貼られて乾かしたり、なかなか使いやすそうです
映りこんだガラスに芸大のロゴ さすが

メイン展示室には一流の作家の作品
思った以上に広く見ごたえある展示でした

野外にも大型の作品が風に揺られていました
撮影禁止がほとんどなので紹介はこのくらい。難しいことかもしれないが他の観客に迷惑をかけないことは当然のこととしてもう少し撮影に寛容であってもいいと思いました

小原和紙の皆さん、心のこもった運営に感謝。盛りだくさんの二日間でした。

全国手漉き和紙連合会 小原大会 2日目2016年09月02日 00時00分00秒


全国手漉き和紙連合会 小原大会 2日目も快晴の朝

小原和紙のふるさとへ
元は県の施設、広大な敷地に立派な建物だが見学者は私たちだけ

まな板での楮処理は初めて見たかも
この方法もいいなあ

たくさんの色の原料が並ぶ

こちらはこの施設で受注した紙の製作

筆を使った仕上げ方は小原ならでは

背景の緑が映え紙を漉く姿が美しい
ここも越前と同じで作業をするのはすべて女性でした

両親と交流のあった和紙作の方の工房見学 

これが30代のころ初めて製作した作品

そしてこれが現在の作品 86歳の現在も製作されている
乾かしては漉き重ねる作業、一枚の紙にかける時間が私たちとはるかに違う

楮だけでもここまで表現できる

このような繊細な表現が小原和紙の真骨頂
紙の持つ無限の可能性を見せていただきました

一方でこのように地元で楮を育てることにも努力されている
今、全国的にこのような栽培が復興されてあちこちに畑ができてきた

もう一軒、作家の方の工房見学

自由にそしてわが道をしっかり進む姿勢

冬の寒さを物語る薪ストーブ
うちの工場にも欲しいなあ

自社の紙を貼り継いだり立体のシェードを作ってみたりとまさに工房
真摯な紙の話、いただいた美味しいお茶。温かい人柄が家中にあふれています

病気をされ、その時に始めたと話されていた養蜂

紙と同様、自然を慈しみながら育てられていることがよくわかります
アトリエにあったひまわりのスケッチ、ちゃんとここにモデルが
                かみは人柄