襖紙仕上げ日記 ― 2016年09月13日 09時32分20秒
薄茶色の地紙に雲肌大礼を合わせた紙
うっすらと地紙の色が透けて普通の色雲肌とは一線を画す優美な紙
みかど№637
№634~639は肌色、白、灰色、薄茶、日和色、桃色の地紙に雲肌大礼を合わせた紙
発行されてからすでに10年以上、ここに掲載される長田製紙所の紙はすべて在庫しています
取扱い問屋 加藤与商店 お近くの内装材料店もしくは経師屋、表具師のお店へどうぞ
板目の話 長田製紙所の紙はすべて銀杏板に張り付けて乾燥させています
3×6判ともなると一枚板というわけにはいかないので必ずどこかに貼り継いだ場所があり、この画像中心部に斜めに入る線は板目と呼ばれる板貼り乾燥の証なのです
銀杏板の表面のなめらかさは和紙の命を支えます
機械漉きのドラム乾燥やアルミ板乾燥などとはまたく違う性質の艶
板目は年季の入った板だけが出せる表情です
昔ながらの乾燥室
長田製紙所は今日も襖を漉いています
漉き模様の柄は襖に使われることが少なくなり時代に合わせたものになっても
先人から受け継いだ職人として漉く気持ちは変わらない
これが私たちの仕事
工場にこだまする
かみの音
かみの音
水の音色も心地よく
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