感覚のリセット2014年08月01日 22時43分33秒


今日は工場を臨時休業、大阪に

NHKホール

隣の大阪歴史博物館をつなぐ大屋根
この二つの建物の関係には全く無縁の建築物に見える。これそのものはいいものなのに

これ以上余計なことは考えず会場に

桂由美さんのブライダルショーはこれで何度目だろう

2003年から桂さんとの仕事が始まった
時代とともにここ数年は紙としてかかわることもなく出席することがなかったので久しぶりのブライダルショー


ゲストは100年の歴史を持つ宝塚歌劇団によるステージ、桂由美先生の作品群はこれまで以上に完成された大人のブライダルを感じた

途中の写真は禁止、でもたぶんカメラを持とうとは思わなかっただろう
それだけこの舞台に集中していた。初めてのTAKARAZUKAは素晴らしかった
自分の紙の出番は5分間ほど、そうそうたる協力者の中に「長田製紙所」

今回は飛龍によるアクセサリーのようなもの、どう使っていただいたのか楽しみ
さりげなく白いドレスを彩っていた。
これを和紙と知っているのは担当デザイナーと一部の関係者、
そして私たちだけ
きちんと使っていただいたことに感謝、そしてその衣装で歌ってくれたことに感激

会場を出ると多くの人々
ショーの成功を表す興奮冷めやらぬままのロビーは人であふれかえる

驚きと何かすがすがしい気持ちになって会場を後に

そしてもう一つの目的、あべのハルカス

洗練されたデザインの中に当社のカードとのし袋などが並ぶ喜多俊之先生のショップ

そこからさらに上ると美術館への入り口に続くエスカレーター
青一色の不思議な世界を抜けると

大阪の街が一望に
あべのハルカス、建物の大きさだけではない

エレベーターのガラス壁にもアートワーク
うまく撮影できないので写真はないがここのエレベータードアにも洗練されたレリーフ

そして昨年暮れに製作した雲肌紙によるアートワークはフロントロビーに

商店建築にも掲載された作品、当然ながら写真で見るのとは迫力が違う

でもその場の雰囲気をすうっと落ち着かせているのはこの雲肌だと思う
見ようと思えば見える、でも気にしなければただの白い壁、そんな奥ゆかしさが日本の心

この場の雰囲気をもう少し楽しもうとカフェに

でも一番のインテリアはガラス越しの大阪の景色

その他壁にもオブジェ、これの芯になるものが紙であることを知っているのはこの世に数人
得意先の作家さん、この完成度に改めて敬意と憧れ

このホテルの中には他にも気になるアートワークがたくさん

オブジェそのものよりも置かれているガラスに注目

こんな細かい仕事がされている

二つの刺激に時間はあっという間
今年の初めに長女の引っ越しで来て以来の大阪、駅前の二つの大手のデパートは改装のため閉店していた。あの賑わいは何だったんだろう。

たった半年の間にも自分の想像を超える速さで変化する大都会、

前に進んでいるつもりでもそのスピードではついてゆけない、ならばせめてぶれずに

                   かみの歩み


                         変わってゆくものと変われないもの