グラデーションボーダー2014年10月01日 23時53分19秒


本日の1枚 グラデーションボーダー
数年前に漉いたきり、結構気に入っていてなかなか面白い紙なのでリピートがあるかと思ったがそのまま注文は来なかった

久しぶりの注文は前回漉いた紙が破れたためのリピートらしい
どうも他に頼んでクレームがついたらしく納期は最短、グラデーションはどこまでこだわるかがすべて、気持ちがないとこうはいかないものなんだよ

今日も晴天、乾燥室がいっぱいなので揉み紙を天日で干す

この通り、大判の紙は場所を食う

納期の厳しい特注の紙を漉きながらも、ちょっとした合間に襖紙の仕上げ

問屋制度が厳しい状況、襖の代理店に在庫の意識はないので受けた注文には即納品
たまたま仕上げが後回しになっていたので仕上げと納品が同じ日に

そんな中出荷を待つEICO BAG
カラフルなバッグ

でも中心はモノクローム柄
これらは結婚式の引き出物、喜んでいただけるかな

一日中動き回ってくたくた…でも夜は秋祭りの打ち合わせ
神輿担当やお宮番など祭りの役目のくじ引き、なかなか難しい

大滝の人口は全盛期の3分の1、さらに祭りの主力になれる人となるとさらに厳しい

それでも今できることを精一杯、伝え続けてきたことに誇りをもって

どうせやるなら楽しまないとね

伝えられてきた技術と職人気質

かみと生きる、とはこだわりをもって不器用に生きること

グラデーションライン2014年10月02日 23時13分54秒


ラインの太さのグラデーション
幅と横のラインを継ぎ足してW1400×H3200の紙となる

裏から見てもきれいなことに気付く

さて確認終了と思ったら、落水の穴がふさがっていない場所を発見
明日朝一番の仕事ができました。

初めての試み、グラデーションラインは今週中に出荷、いろいろあったがどうにか間に合いそうだ

継ぎ貼り2014年10月03日 22時50分18秒


夜の工場に並ぶ大判飛龍とグラデーションライン

半日かかって貼り継いだ紙を確認
毎回、うちの職人の腕と根気には感心する素晴らしい仕上がり

微妙に揺らぎのある太さ5ミリにも満たない細いライン、この場所でしっかり継いでいるので糊代が全く見えない
まさに神業

明日はこれに指定された横のラインを入れる。

きちんと仕上げた紙、心引き締めてあと一息

グラデーションライン格子2014年10月04日 22時44分11秒


昨日まで貼り継いだ紙は美しいストライプ、これで充分な気がするが
指定されたのは格子柄、横方向のストライプの継ぎ貼りは実質不可能なので

別漉きしたラインを貼り合わせる
細いラインを直線のまま違和感なく仕上げて貼り付けるのは思ったよりかなり手間がかかる

1枚当たりしっかり1時間、6枚仕上げてほぼ一日

でも出来上がってみると意外にいい
落水による細かい穴などの修復にも時間がかかり、

荷作りが終わったころには午後5時過ぎ、運送屋持ち込み時間が迫る

ほとんど集荷を終えた運送屋、車もほとんど通らない。傍らに車を止めてちょっと一息
夕日がきれいだが、まだ仕事は終わらない

明日の神社掃除の後、秋祭りの役目抽選準備
春はうまくいかずに大汗かいたから今度はしっかりと


秋祭り準備と千古の家2014年10月05日 22時36分29秒


朝8時より祭り当番による大滝神社境内と奥の院、一の鳥居周辺の清掃
神輿が上り下りする階段掃除は滑らないようにデッキブラシで磨く。涼しい境内でも大汗

昨日深夜まで準備した神輿などの役割抽選会も無事終了で一安心

やっと昼食、その後休む間もなく祭り当番とは別の地区議員会でかがり火立て
慣れた手つきで着々と、「こんなもんかあ」「去年より小さいぞ」和気藹々

休む間もなく工場に戻り荷造り
なんとか午後3時過ぎで終了、福井市郊外の運送業者まで持ち込み。

大きな荷物で窮屈な車内に両親を乗せて福井市の運送業者へ、荷物を降ろし千古の家へ

ここに来るとそれまで忙しかったことも忘れてしまう

コスモスがお出迎え

千古そばで腹ごしらえ

千古の家の敷地にある蕎麦屋さんは今日のイベントで満員
しっかりした腰のある手打ちそばはやさしい味

会場は大きなススキが中央に生けられて準備万端

そろそろ日も暮れて土間の行灯の光も生き生きしてきた

誰もが認める福井のジャズの第一人者の演奏
天井の高い古い家、残響はほとんどなくダイレクトに音が伝わってくる

最小限のPAで音そのものを感じられる空間、こんな経験は初めて

休憩時間に外に出てみる

千古の家のシンボルの大屋根は暗闇にも存在感

10月とはいえこの山深い里は息も白くなるほどなのに、家の中は暖かい光に包まれるよう

囲炉裏を囲んでにぎやかに

中から見ると入口のコスモスにスポットライト

囲炉裏とジャズ、不思議な一体感

こんなジャズの聴き方もある

楽しい時間はあっという間

心づくしの行灯がお見送り
仕事や地区の用事で明け暮れた一日、頑張ったねとご褒美をいただいた

心に優しい千古の家、凝り固まった自分をほぐしてくれる場所

お月見ライブ、月は見られなかったけど心に満月