降り積もる雪のように2015年02月01日 21時25分09秒


Red ~ Silver Gradetion 最後のパーツ40枚を二日間漉き続けてようやく終了

このパターンの紙、小判ながら140枚すべてにグラデーションが入る

残った原料で

美しいグラデーション


朝から降り積もる雪は20センチほどに
一枚一枚こつこつと漉き続け、役目を果たせば土に戻る紙

                 かみごころ

                               降り積もる雪のように

さあ明日からまた次の紙へ


かみ楽2015年02月02日 22時05分55秒


大波の紙、5連作のうちの2枚が仕上がった

幅5m、広角レンズでの撮影もかなり厳しい
4枚のウインドウで仕切られたところに使われ、ところどころ仕切りが入る

シビアに合わせなくてもいいのだが、つながりはほぼ完ぺき

Red~Slver Gradetionは乾燥中

3種のデザイン紙、最後の扇型の紙には黒いストライプの他に色はない

これが50枚以上、楮ラインの準備や扇型に並べるのは一人では無理、
襖紙の漉き場を止め、工場総動員となる

きれいに扇形に並んだ楮のライン

薄い紙なので乾きも早い

黒い紗が漉き込まれた落水紙

透け感を大事にするために落水は穴の開く寸前まで
今日は13枚、この調子ならどうにか明後日までに仕上がりそうだ

ようやく終わりが見えてきたので楽しみでもあり、間に合うのかと不安でもある

これが何になるのかは今月後半にわかる

大波の紙の連作も明日で最後
最後まで気を抜くことなく

                   かみ楽

                      素晴らしい仕上がりになることを楽しみに

日本の心2015年02月03日 23時25分21秒


幅10メートルに及ぶ大作のもうひとつのメイン、富士山

実際の指示書にはもっとグラデーションを多用したデザイン性の強いものが描かれていた

やはり私は日本人、fujiyamaではなく富士山、こだわって山頂の雪を表現
慣れ親しんだ形は日本人のDNAに深く刻み込まれているようだ

今日も工場総動員で扇形の紙、楮をそろえ、紙を漉き、落水をあしらい、楮を並べ…

分業が本来の紙漉き、全員であれこれ仕事を進める
やはり今日も最後までとまではいかなかった。これ以上ほかの仕事を止められないので残りは自分でやるしかないかな

富士山のすそ野の続きを仕上げ、ようやく完成
見積価格には到底合わなくなってしまったが、無駄にはならない仕事に満足

下級生も増えにぎやかになったバレーボール部、冷蔵庫のような体育館、半袖で頑張る元気なキャプテン
感謝の心で迷いなくボールに向かう、それができれば十分だと思うけどやっぱりご褒美は欲しいよね

今月の新人戦地区予選までもう時間はないが少しでも力になれれば

火鉢カフェ、今晩は延長営業。炭の火は腕利きのシェフ
香ばしく焼きあがったミニフランスパン、中はふんわりごちそうさま

                   かみ心

                                 心はいつも日本人




踊るウサギと騒ぐカエル2015年02月04日 22時34分40秒


大波や富士山に引き続き、古典画での仕事

シルエットを模写してグラデーションアレンジした「踊るうさぎ」
ひっくり返っているようにも見えるが

ユーモラスなカエルのポーズ

周りにドットを散らしてアレンジ
踊るウサギと騒ぐカエル

古き良き時代の絵は生き生きとしている

「終い仕事でしまわれぬ」でもう一仕事、ピンクとシルバーの7色のグラデーション
こんな色はなかなか揃わないのでこの際いろいろ作っておく

7色使ったグラデーションにさらに3色足し、ゴールドをあしらった
ようやく赤との格闘もひと段落、引き続いての仕事は明日考えることにしよう

                 古のかみ

                             古典画に心惹かれるこの頃


和紙の耳2015年02月05日 22時16分50秒


小判の紙の試作
いろんな模様を提案するためなのだが今回こだわったのは「和紙の耳」

本来なら裁断されてしまう場所、でも一枚ずつ漉いている証でもある





そのままの耳も味わい深いが、ちょっと手を加えてみた

本日いよいよ、Red~Silver Gradetionの紙の発送

出来上がりと数を確認するために並べてみる
これらがどんな風に仕上がるか

                 かみの旅立ち

                               まるで送り出す親の心

受験生の次女はいよいよ本番を迎え、今日から金沢に